①ケロ吉君が魔法の杖に頼みました。
「あこがれのケロ子ちゃんと一生を添え遂げたいのです。」
魔法の杖は願いをかなえました。
ケロ吉君は老人になり、隣には老婆になったケロ子ちゃんがいました。
②モン吉君が魔法の杖に頼みました。
「一度でいいからおなか一杯バナナが食べたいのです。」
魔法の杖は望みをかなえました。
モン吉君はもうなにも食べられないくらいにおなかいっぱいになっていました。
~佐藤雅彦著 「プチ哲学」より~
①、②の物語を聞いてどのように感じたでしょうか。
まさに「結果」ではなく「過程・経過」が重要であることがすごくよくわかる文章でした。
①はケロ吉君が、ケロ子ちゃんと一生を添い遂げ老夫婦となった結果を、②ではモン吉君がバナナをたくさん食べおなか一杯になった結果をそれぞれ叶えています。
確かに結果はすべてですが、結果では満たせないものが世の中にはたくさんあることを改めて思い出させてくれた本でした。
「勝利」や「合格」という結果も過程や経過があるから感動があるんですね。