3月1日、卒業式で240名の3年生が巣立っていきました。嬉し涙をする姿、満面の笑み、固い握手、いろいろ想いが詰まった1日でありました。卒業式を終えると、生徒との距離がぐっと縮まるように思えます。卒業した3年生の3月は企業の研修や引越し、免許など様々だと思います。十数年前の自分を振り返ってみると大学進学も決まっていて、知らない土地へ旅たつ嬉しさや両親の脛(すね)をかじることが出来たために生活の不安もまったくなく、本当に遊びほうけていたことを思い出します。
さてさて、全く話は変わりまして、先日も卒業生に話をしたのですが、あるお坊さんから聞いた話です。それは、心が豊かな状態だと世の中のものが光り輝いて、いとおしく思えるそうです。
心を豊かにするには、あげてばかりだと何も無くなるので、もらいましょう。 「〜をして“やる”」と思わずに、「〜させて“もらう”」「〜させて“いただく”」と思ってやりましょうとのこと。これは忙しさや自分の感情を優先していると、だれでもやらされている気持ちになってしまうのではないでしょうか?「働いてやる」「授業を聞いてやる」「練習をさせられる」「学校にいってやる」…ではなく「働かせていただく」「授業を聞かせてもらう」「練習をさせて頂く」「学校に通わせてもらう」…と。ご飯を食べる時も「頂きます」といいますよね?
なんでもそうですが、あげるよりも、もらったほうがいいに決まっています!頂けば、自分の中に多くのものを蓄えることができるし、人としても成長できるはずです。どんどん頂きましょう!どうしてもそのように思えなくても、まずは言葉にすることです。それに気がつかない人は、人に与えてばかりで擦り切れていき、最後にはゼロになってしまいます。心配りが出来る人は、心を人に配れる余裕があるとうことです。常に“頂く・もらう”ことで心豊かな人になっているということではないでしょうか?
100年に1度の不景気な世の中、〜兆円の損失、自分たちの立場・利益優先の政局話、紛争や虐殺、テロ事件・・・本当に信じられないことばかり続いている21世紀ですが、語尾に“頂く・もらう”があれば解決できるものも沢山あるのではないでしょうか?
偉くなっても謙虚に、偉くなくとも謙虚に、感謝する気持ちを忘れずに生活しきたいものです MA