先日19日の夜、ある忘年会に出席した。
私が聖光学院にきて初めて担任を持ったクラスの同窓会兼忘年会である。
卒業して13年。毎年行われるこの忘年会は、私の誇りでもある。
彼らも30歳になった。私も年をとるわけである。
結構、大変なクラスだった。私の教師としての力量もなかったのだろうが、
とにかくストレート勝負しかできなかった。でもそれが良かったのかなとも思う。
あの「悪ガキ」どもが、今は大人になり、当時を懐かしみながら、私の前で夢を語る。
幹事で在学時には結構やらかしてくれたNは板金塗装屋の社長になり、遅刻魔のMは
果物屋と飲食店を経営している。隣のクラスだったけど、なぜか毎年この会に参加するAは
「先生、聖光から一人採るよ」と言ってくれている。腹を立てて2週間家出して迷惑をかけた
Tは紹介した内装屋の職人として今も働いている。
皆、本当に大人になった。そして成長した。私はあれからどれだけ成長しただろうか。
彼らは私の成長の度合いをはるかに超えて、前へ前へ進んでいる。素晴らしい。
私は贈り物をする時はMにお願いし、車関係は全面的にNにお願いしている。
生徒も一人Aに採用してもらう。彼らに頭を下げっぱなしだ。挙句の果てに、隣に座った
Sがこう言う。「先生、老後は俺が面倒みっから心配すんなよ」。
彼は今、介護士として働いている。