高校生活、最後の試験が今日行われました。終わった三年生は今、どのような心境なのでしょうね?「よっしゃ~!」と、やりきった感が残っているのか?「マジ!ヤベェ~!!」という、不安な感情を抱いているのか?あとは、審判が下される17日の登校日を待つしかありませんね。いずれにしても、3年生のみなさん、高校生活最後の試験、お疲れ様でした。</p>
<p> さて、3年生は明日から自宅学習期間となります。私が預かっている寮生は、内定している大学での練習参加や実家へ帰省する者が多くいます。部のミーティングを終え、新天地に向かう前にわざわざ私のもとへ訪ね、「これから大学の練習参加へ行って参ります。新しい環境になりますが、聖光野球部で学んだことを生かし、全力で頑張ってきます。また、卒業式前に戻ってきますので、ご指導の程、よろしくお願いします。」と丁寧に挨拶に来てくれました。ご両親も迎えに来ていたため、わざわざ丁寧に感謝の言葉を頂戴しました。ご両親から預かった生徒を3年間預かったのに、なぜか、今度はこちらがご両親に預けるような感覚を覚えました。「体に気を付けて、頑張ってこいよ!」と励ますものの、心の片隅では、どこか遠くに離れていくような一抹の寂しさを感じているのです。「あ~ぁ、親ってのは、こういう感覚で親元から子供を離したのかな・・・。」年齢を重ねたせいか、そういう情がわいてきました。</p>
<p> みなさんのご両親は、卒業を前にし、今どのような心境なのでしょうね?一番の願いは、毎日健康で元気で過ごすこと。そして、勉強ももちろんですが、何よりみなさんの成長を望んでいるのではないでしょうか?そういう、私もみなさんと同じ18歳位の頃は、独りよがりの生き方をしてきたかもしれません。両親に感謝はしているものの、素直に言葉に表せない小さい自分や親の話を煙たがってしまう自分。それでも、親は子供のために懸命に支えてくれるのです。「無償の愛」親は子供の成長に見返りを求めません。たくさんのお金がかかっても金銭的な物への執着はないですし、どんなに傷つけてもあなたには最大の愛で包み込んでくれる存在なのです。命を懸けて産んだこの世で尊い存在だからこそ、自分を犠牲にしてでも、子供の成長を一番に願うのだと思います。気付きに遅いも早いもありません。是非、あなたの誕生日の日にでも「産んでくれて、ありがとう」、義務教育ではない高校生活を送らせていただいた最後の卒業式の日に「ここまで育ててくださって、ありがとうございました」と感謝の気持ちを言葉にしてみては、どうでしょうか。その一言を聞いた時、あなたのために生きてきたご両親の想いが報われるのではないでしょうか。そして、みなさんが大人となり、親となった時、命のリレーが受け継がれるのでしょう。3年生のみなさん、これからの人生を謳歌し、心温かい大人になってください。みなさんの成長を先生方も願っています。(Y・I)</p>