今年の一字
年末になると、その一年をあらわす漢字一字が選ばれたりしていますが
新しい年を迎えて、一年の抱負を漢字一字であらわすとしたら
なんという漢字になるでしょうか。
第3回宗教部新任教師研修会で
昨年の4月に本校に赴任された先生方に
心を込めて毛筆で「色紙」に書いていただきました。
S先生 「歩」 走るのではなく、着実に歩くことと
将棋の「歩」も前進していれば
やがて裏返って歩から金のような存在になれることをかけていました。
K先生 「覚」 学生に間違えられるといううらやましさをお持ちの先生は
生徒と間違えられないように、覚えてもらいたいということと
今年は、「ある覚悟」をもってのぞむのだそうです。
T先生 「楽」 楽しく、楽に生活したいということでした。
今は、楽しくないのか尋ねたら、今も楽しいそうですが
楽かどうかは尋ねませんでした。
N先生 「勝」 寝てもさめても、顧問をしている部活のことしか頭にないのですね。
今年こそ、いや今年も 勝つぞ、という「勝」の字でした。
新任の先生方から、私の一字は何か問われましたので、私は「色紙」がもったいないので
新聞紙に「静」の一字を書きました。昨年、音楽を聞く楽しみを神様に奪われてしまいましたので、
騒々しくない静かなところで、心も平静に過ごしたいと思います。
なにかと漢字一字で表したがる人に佐藤一斎という人がいますが
こんなことを書いています。
勉強だけでなく、いろいろなことにも当てはまると思います。
「憤の一字、是れ進学の機関なり。
舜(中国史上、伝説の王)何人ぞや、
予(われ)何人ぞやとは、方(まさ)に是れ憤なり。」(言志四録)