今年も一番嫌な日が訪れてしまいました。4対11。初回、園部のスリーランで先制するも、相手の猛攻を防ぐことが出来ませんでした。本当に悔しい、本当に悔しい試合になってしまいました。
でも、今年のチームもよく成長してくれました。1年生で入学した時は、とても甲子園は無理だな・・・と感じた世代。飛びぬけた力を持つ選手もいない、どちらかというと小粒。今でこそ力をつけた齋藤湧貴や今日ホームランを打った安西聡も、入学当初は足と肩はまあまあだけど、とにかく打てない。バッティングがない選手でした。サードの京田世紀は中学校時代はサードの控え、エースの岡野も仙台のシニアの4番手投手。
満足してはいけないし、逃げてはいけないけど、スタート段階からしたら、このチームは本当に伸びた。選抜にも出場し、夏も初戦で日大三高を破った。勝負で負けたのは、最後は指導者の力不足。でも、周りの人には分からない話しかも知れないけど、我々は選手がここまで成長してくれた事に誇りを持つし、本当に良くやったとねぎらってやりたい。今はそんな気持ちでいます。
宿舎に戻ってからのミーティング。最後に主将の氏家が「本当に有難うございました」と挨拶に来てくれたとき、私は涙をこらえ切れませんでした。このチームのキャプテンになり、自らはそこまで力のない選手にも関わらず、いつも気丈に振る舞い、選手を鼓舞し続けた氏家。Bチーム時代からチームをまとめるために本当に一番苦労をしてきたのはこの氏家です。よくぞここまでのチームに引き上げてくれました。氏家、本当に有難う。そしてお疲れさん・・・。
厳しい甲子園の戦い、毎年経験するけど、まだ乗り越える事ができない。悔しいけど、それが現実。もっともっと勉強して、いっぱい学んで、試行錯誤して。いつの日か必ず、その思いを持ち続け、そして数多くのOBを、そしてまた、この氏家世代をも背負って、これからまた戦いは続きます。
聖光学院をいつも応援して下さる皆様、ご声援有難うございました。そして、本当に申し訳ありませんでした。これからも、もっともっと精進していきます。本当に有難うございました。
※2012甲子園日記は本日をもって終了いたします。読者の皆様、有難うございました。