毎日毎日、うだるような暑さが続く大阪です。でも、福島は盆地だし、もっと暑いんでしょうね・・・。
初戦を終えて早4日。次戦まであと2日となりました。今日の練習は舞洲ベースボールスタジアム。大阪府の決勝が行なわれる大変立派な球場です。東北では、そうですね、秋田のこまち球場みたいな感じでしょうか。午後3時からの練習でウチのあとはどこもなし。ということでちょっと延長して十分練習を行ないました。
まずはシートバッティングから。右肩痛を患っていた芳賀が久しぶりの実戦投球。ゆったりとしたフォームから1球1球確かめるように7~8割程度の力でしょうか、久しぶりのマウンドの感触を楽しんでいました。MAXは138km/hでしたが、上出来だったと思います。彼の勝負強さは3年間の歩みで既に実証済み。初戦の日南学園戦でも打者として存在感を見せてくれました。彼の力はこれから絶対に必要となります。右肩上がりで投手としても調子を上げる芳賀に、期待大ですね。
そして、今日新聞報道にもありましたが、初戦で右手に打球を受けた歳内。昨日まではほぼノースローでランニング中心の調整を行なっていましたが、彼もシートバッティングに登板。こちらも6~7割程度の力で淡々と打者に投げ込んでいました。
そして3番手の山田。芳賀・歳内の影に隠れてはいますが、彼も例年ならエース格。2種類のスライダーを操る好投手です。山田も久しぶりの実戦マウンドで調整。明日はブルペンでの最終調整となるでしょうから、3人にとっては貴重な時間となったはずです。
明後日の対戦相手金沢高校は、春の選抜にも出場しているチーム。初戦を見る限り、好投手釜田君を擁し、守備、打撃、走塁、戦術共に隙のない好チームです。春の選抜に出場して、夏にも甲子園に出るのって難しいんですよ。ウチも2回選抜に出させて頂きましたが、やっぱり選抜後にチーム状態はガタ落ち。金沢高校さんもきっとそんな時期があったんじゃないかと思います。それを覆して出てくるんですから、これは相当なエネルギーが必要。ただ投手がいいから、という問題ではないんですね。
次の試合は、1回戦の日南学園戦以上に“死闘”になるでしょう。ここは甲子園、楽な試合なんて1試合もないし、必ずしもベストな状態で戦えないことは覚悟の上。今日熱闘甲子園のスタッフが取材に来ていて聞いたんですが、去年の沖縄興南の島袋君も故障箇所があったとか。上まで行っているチームの選手は、みんなそれを乗り越えていっているんですね。
夏の戦いは総合力の戦い。もちろん投手は大事ですけど、いかに抑えるかよりも、むしろいかに打つのか。そしてどんな展開でもどこまでもタフに戦えるのかが勝負の鍵。数々の困難を乗り越えてこそ、初めて登頂に成功できるんだと思います。というより、その資格が得られるんだと思います。
初戦の試合展開にしても、福田や歳内の打撲にしても、本当に色々なことがありますが、ここにきても色々な試練を与えられ、我々はまた成長するきっかけを貰っているんだと思います。全ては必然。大いに受け入れ、あさっての試合に臨みます!!(Yokoyama)