本をむさぼり読んでいる…といいたいところですが、なかなか忙しくて日々の生活におわれる毎日で…
(忙しいと自分で思い込んでいる人は時間を造ろうとする努力をしない人とのことです)
さて、最近購入した本です。
『ゆるす言葉/ダライ・ラマ14世』
知っている人はいると思いますが、ダライ・ラマはチベット自治政府の法王兼元首であり、1959年のチベット蜂起の際にラサからインドに政治亡命し、以降はインド北部のダラムサラに居住し、チベット亡命政府の国家元首とされる人です。昨年の北京オリンピックでもよくTVに出ていましたよね。乾いた空気に荒涼とした大地、透き通る青空、チベットの人々の自然の笑顔などの写真にダライ・ラマのシンプルで深みある言葉が書かれてあります。
“ほとんどの人は、思いやりを身につけるのに一生かかると言っても過言ではありません。しかもその段階に達して初めて、私たちは人間としての深淵(しんえん)なレベルの思いやりを体験するようになります。そう、思いやりを実践することで、人間はさらに思いやりついて学んでいくことになるのです。”
“ほんとうの意味の思いやりは、まず自分自身に対して向けられるべきだと思います。まずは自分自身に思いやりを持ち、それを周りの多くの人たちに向けて広げていくのです。つまり、自分自身を忌(い)み嫌い、嫌悪しているような人は他者を思いやることなど不可能なことだからです。”
その境地を垣間見ることはできなくとも、人としての原点を教えてくれるような一冊です。(MA)