私はお笑いの番組が大好きでよくみるのですが、先日、浅草で日本のお笑いの伝統芸能ともいえる「落語」を聞く機会がありました。テレビでは何度も見たことがありますが、実際に生で落語を聞くのは初めてでした。
古典落語や小咄を聞きましたが、これが現代にも通じるものがあってかなりおもしろい!
生で見ると落語家さんの視線一つで話し手が変わったり、扇子や手ぬぐい一つが様々な小道具になったりと、高座に世界が築かれていくのがわかります。一つ一つの言葉遣いや仕草から登場人物の性格ややりとりを想像して面白がるわけです。
普段はあまり気づかないのですが、テレビでは「ここがおもしろい」「ここが笑うところ」というところには必ず字幕が入ったり、笑い声の効果音が流れたりします。それにつられて笑うこともあるでしょう。そう考えると「笑っている」というよりは「笑わされている」といった方がいいのかな…。ついつい何も考えずに受身になっています。
生で見る落語は、もちろん字幕も効果音もないので落語家さんの話を集中して聞いて想像力を働かせることが求められます。だから受身ではないおもしろさがあるのかもしれません。
ところで、皆さんは最近大きな声で笑っていますか? 思春期といえば箸が転がっても面白い年頃といわれます。そういえばうちのクラスの女子たちも些細なことで笑い転げていましたっけ! テレビやビデオでも十分面白いことはありますが、ぜひ何か本物に触れたり、または人と人との交流を通して明るく楽しく笑いあうことが出来たらと思います。お互いに笑顔でいられるそんな仲間を学校でみつけてください。