「バカゲタという下駄をはき、エンの下の力持ちという餅を食べ、カンニン袋という袋を腹に巻いて、世を渡ると間違いない」
この言葉は西行(1118~1190)という歌人の言葉だそうです。この言葉を紹介する本には、その説明として次のように記してありました。
「自分のことだけやればいいのに、人のために尽くすということは、バカゲタことかもしれません。そのバカゲタことを進んでやるのです。
エンノシタノチカラモチというのは、人から何といわれようと、ぐっと我慢して仕事を投げ出さないということ。
そしてカンニンブクロを腹にしめるというのは、我慢するということです。」
鎌倉時代以前の歌人がこのような言葉を遺しています。興味深い言葉ですよね。自分の利益にならないことは一所懸命にやらない人、いますよね。いつの時代も自分勝手、わがままは認められないということでしょうか。
私たちの周りにも、この西行の言った言葉通りの行き方をしている人、必ずいます。なんであの人はここまで人のために出来るんだ?っていう人が。その人の顔を見てみてください。きっとすごく柔和な、優しい顔をしています。いつか自分もそんな生き方ができるようになりたいものですね。(HY)