今から150年前、だから1868年ですね。この年、そうです、明治維新ですね。
この150年という時間、どうとらえますか?短い?長い?
私は短い、と思うんですよね。
たった150年前、という感じ。たった150年前に江戸時代が終わり、明治維新が始まった。
日本人はやっと刀を捨て、髷を落とした。そんな感じですよね。
今日授業で会津戦争、白虎隊についてのDVDを観たのですが、生徒はどんな風に感じたのでしょうか・・・
150年の間に、人々の生活は本当に進化しました。当時の人が今の時代に来たら、本当にびっくりするでしょうね。
でも、失ってはいけないこともあるはずです。大事にしたい「日本人の心」。今・昔を肯定も否定もすることなく、ただ、ただ、「知る」ことは必要ですよね・・・
会津家訓十五カ条
一、大君の儀、一心大切に忠勤に励み、他国の例をもって自ら処るべからず。若し二心を懐かば、すなわち、我が子孫にあらず 面々決して従うべからず。
(将軍家にはひたむきに忠義を尽くせ。たとえ自分の子孫でも徳川将軍に逆意を抱く藩主が現れたら従わなくともよい)
一、武備はおこたるべからず。士を選ぶを本とすべし 上下の分を乱るべからず。
(そのためには武備を整え、士を選び、組織を整えなさい)
一、兄をうやまい、弟を愛すべし。
(主君に対する「忠」親に対する「孝」兄弟に対する「敬」儒学の基本的な教え)
一、婦人女子の言 一切聞くべからず。
(正之の側室が生んだ子を妬んだ正室お万の方が毒殺、結果実の娘媛姫死亡の経験から、この一条が加えられたとのこと)
一、主をおもんじ、法を畏(おそ)るべし。
(主を重んじ、法をうやまいなさい)
一、家中は風儀をはげむべし。
一、賄(まかない)をおこない 媚(こび)を もとむべからず。
一、面々 依怙贔屓(えこひいいき)すべからず。
一、士をえらぶには便辟便侫べんべきべんねい(こびへつらって人の機嫌をとるもの口先がうまくて誠意がない)の者をとるべからず。
一、賞罰は、家老のほかこれに参加すべからず、もし位を出ずる者あらばこれを厳格にすべし。
一、近侍の、もの、をして人の善悪を告げしむべからず。
一、政事は利害を持って道理をまぐるべからず。評議は私意をはさみ人言を拒(ふさ)ぐべらず。思うところを蔵せずもってこれを争うそうべし。はなはだ相争うといえども我意をかいすべからず。
一、法を犯すものは、ゆるすべからず
一、社倉は民のためにこれをおく永利のためのものなり、歳餓(う)えればすなわち発出してこれを救うべしこれを他用すべからず
(社倉米は民を救うため以外に使用してはいけない)
一、若し志をうしない遊楽をこのみ 馳奢をいたし 土民をしてその所を失わしめばすなわち何の面目あって封印を戴き土地を領せんや必ず上表蟄居すべし
(志を失う事があった場合には藩主として面目がたたない辞職願を出して謹慎しなさい)
右15件の旨 堅くこれを相守り以往もって同職の者に申し伝うべきものなり