今日は、一学期の終業日です。今年はまさに異常気象と言わざるを得ないような猛烈な暑さが続きました。そんな中、生徒の皆さんが無事に終業式を迎えることができたことに感謝です。明日から猛暑の夏休みになりますが、健康管理に注意して過ごしてください。
さて、ある雑誌に目を通していると、次のような記事に注視させられました。
「私には娘が一人おりました。とても賢く素直な良い子でした。親として、頑張ってほしいという願いを込めて、常に一番を目指しなさいと言い続けました。中学、高校と順調に歩んでいきましたが、大学に入ると今まですべてに上位の成績だった娘よりも数段優れた人がたくさんいて、娘は『自分には誇れるものが何もない』と感じるようになり、次第に落ち込んでひきこもる日々が続きました。ついに娘は、自ら尊い命を絶ってしまいました。親として痛恨の極みです。『生まれて目が見えるようになれば自然と笑い、言葉が理解できれば自然とかたことで話し、ハイハイができれば自然と立ち上がり、立ち上がることができれば自然と飛び跳ね、飛び跳ねることができれば自然と走り出す。子供の成長を信じてあげれば、自然に子は大きくなってゆくのに、私が勝手な思いでかけた言葉によって、大切な娘をなくしてしまいました。』
何とも言葉にならない辛い思いです。親が子を思う気持ちは、万国共通であると思います。子供の成長を願わない親はいませんし、子供のためらな自分の命まで差し出しても悔いはないと思うのが親ではないでしょうか。この方も同じ思いであったと思います。現在、この親さんは、娘さんと同じように引きこもって悩んでいる子供たちをサポートする研究所の所長をなされているそうです。天にいる娘さんにもいつかこの親さんの思いがわかってもらえる日がくると良いと願うばかりです。