日本人の誇り「武士道」の教え いま、私たちが立ち返るべき哲学 志村忠夫氏 著
である。
<はじめに>の文章を紹介しよう。
あのような甚大な被害を受け、混乱する現地では、暴動や略奪などの犯罪行為が起こるのが世界の“常識”ですし、事実、いままでに、そのような映像が世界中から何度も送られてきています。しかし、東日本大震災の被災地の住民たちが支援物資に対し「お先にどうぞ」「いえ、私は大丈夫です」という譲り合いの精神を忘れずに対応し、怒号が飛び交うこともなかったことに、世界の人たちが感動し、称賛の声を惜しまなかったのです。
韓国の「中央日報」は「こうした冷静な行動は、他人への『迷惑』を避けようとする独自の文化によるもの」と報道し、中国の「新京報」は「教師は最後に電気を消してから教室を離れ、避難民は暗闇の中で秩序正しく並び救済物資を受け取る」と日本人が見せる秩序と冷静さを高く評価していました。また、ロシア・タス通信・東京支局長は「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』がいまも存在している」「他の国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、略奪などの報道がいまだに一件もない」と日本人を賞賛しました。
その脈々と流れる日本人の血、武士道とは何か、日本人の精神はどこに行ったのか。
ちなみに、聖光学院高等学校野球部が、この本に取り上げられています。219ページから222ページです。
この本を通し、「日本人」を考えてみましょう!