アメリカ同時多発テロ。
その時私は二機目の突入をテレビで偶然視聴していた。
ニューヨーク世界貿易センタービルに一機目の航空機の突入を
アメリカ人の女性がリポートしていた。
事故なのか、それとも・・・
そんな時、二機目の突入がリポーターの背後に映し出されたのだ!
事故ではない!これはテロだ!なんてことだ!
その後のビルの崩壊、他二ヵ所でのテロ。
衝撃的な出来事だった。
今日の授業で聞いてみた。「今日は何の日?」
みんな、「テロのあった日です」。そう答えた。
どんなテロだったか知っているか問うてみると、
ビルに飛行機が突入したんですよね?と結構客観的。
んっ?と思って「そういえばその時お前たち何歳?」
「1歳です」
そうか、1歳か。そりゃ、客観的だ。
私はテレビ越しだが直接その光景を観た。それは衝撃的だった。
でも1歳なら仕方ない。
その時ふと思った。
きっといつか、あの東日本大震災のことも、客観的に他人事のように語られる日が来ると。
「すごかったらしいね・・・」で終わってしまうのだ。
世の中には風化させてならないことがある。
その只中にいた私たちは、「語り部」とならなくてはならない。
そう感じさせられた、生徒との会話だった。