「好機を見逃さないために」
4月より久しぶりに高校に勤務していますが、3月まではキャリアカウンセラーという仕事に就いていました。大学生の就職相談をしていたわけですが、10人いれば10人が異なる自分の「こだわり」をもっていました。
そのこだわりの根拠を聞いてみると、「好きだから」や「得意だから」という発言もありましたが、「なんとなく」「嫌ではないので」といった言葉を返す学生もいました。
「そんな感覚でいいの?」と思う人もいるかもしれませんね。私自身、どうして教師やキャリアカウンセラーの仕事を選んだのかよく質問されます。親の働く姿を見たわけでもなく、好きな職業だからという理由でもない気がしています。ただ、言えるとするならば、社会に出る生徒や学生のお手伝いを学校という場でできたらと考えていたのかもしれません。
将来の道を決めることは難しく、もし失敗したらと思うとなかなか踏み出せないかもしれません。でも、大切なのは将来の失敗を恐れるより将来につながる今をどうしていくかということ。
『計画的偶然性』という言葉があります。個人のキャリア(生き方)は計画に基づいてのみ歩まれるわけではなく偶然のチャンスを生かすことが次なるキャリアの道を開くことが多い、という考え方です。これは決して「棚からボタモチ」を期待するのではなく、むしろ、いつ訪れるかわからないチャンスを見逃さないために準備しようということ。
人生、予期せぬことのオンパレードかもしれません。だからこそ、普段の生活を精一杯、頑張りたいものですね。次なるチャンスをつかむために・・・