相手を慮(おもんぱか)るということ
視点が違えば行動も変わる
気づかいの心は、どんなシチュエーションでも、それぞれの気づかいで大きな違いはありません。
基本は「相手を慮ること」。これは絶対に変わらない。しかし、違いがあるとすれば、それは視点だと思います。
「タカの目」「アリの目」という話がよく比喩で使われるのですが、タカというのは空を飛んでいるから客観的に世界を見渡すことができます。一方のアリは、目の前の障害物を乗り越え、一歩一歩進んでいきます。
タカは世界を見渡せますが、目の前の障害物を乗り越えようという感覚がわかりません。アリは一歩一歩を越えるのは得意ですが、自分の行く先に何があるのか見えません。言い換えれば、タカの目とは「長期的な目標」「戦略」「客観的な視野」。
アリの目とは「短期的な目標」「戦術」「細かい視野」。相手のことを慮るためには、このどちらも欠いてはいけないと思うのです。
*慮る…周囲や将来のことを細かく気づかう