今年は12月24日が終業日で、その2日前の22日に学校クリスマスが行われました。終業礼拝で「きよしこの夜」が歌われて、「あれ、クリスマスが終わったのにクリスマスの賛美歌なんだ」と思ったのですが、まだ実はまだイブだったんですね。
12月25日にイエス・キリストが生まれたのではないということは知ってましたか? 12月25日を祝うのは、キリスト教がローマの国教となったとき、も ともとあった異教の祭りの日をそのまま継続して祝日としたことに由来します。真冬に馬小屋でえさ箱に入れられたら、さすがに寒いでしょう。もっと穏やかな 気候の時にイエスは誕生したと言われています。
イエス誕生の夜はどんなだったろうと想像します。「きよしこの夜」の「きよし」はもちろ ん人の名前ではなく、「聖なる」「きよい」という意味です。キリスト教信者でない方でも、クリスマスに賛美歌を歌うと何か聖なるムードに包まれる、という 方が多いと思います。人間の誕生自体が神秘的ですから、神の子の誕生はなおのことでしょう。
でも、いくらきよしこの夜だと言っても、夜がきよいわけではありません。その夜に、聖なるお方が来られたから、ベツレヘムの馬小屋に、あるいはこの地上に、きよいお方が来てくださったから、その夜がホーリーナイトとなったのです。
そのキリストは、やがてもう一度やってくると聖書には書かれています(これを再臨と言います)。でもそれまでお留守かと言うとそうではなく、イエスは「いつもあなたがたとともにいる」と言っています。
きよい雰囲気を感じるのがクリスマスだけなんて、とてももったいない。いつもともにいるお方に心を向けるなら、毎日がきよさに包まれますよ。
そのためにお勧めすることは、賛美を歌うことです。神さまを賛美するとき、神さまがそばにいて守り導いてくださっていることを感じ、平安と喜びが与えられるでしょう。
クリスマスに感じたきよい雰囲気が、その夜のきよさではなく、きよいお方がともにいてくださることの安心だったんだと知るでしょう。
ハッピー・クリスマス!
救い主イエス・キリストが、これからの1年、みなさんの歩みの中にともにおられますように。(辻)