野球をやっているものなら誰でも憧れるのが、プロ野球選手。毎年ドラフトされるのは平均して1球団7~8名ですから、80人~100人位が指名される計算になります。でも、本当に一握りですよね。当然ですけど、誰もがなれるわけではない。それがプロ野球選手。ここ2年間苦しめられた日大東北の大和田投手も志望届を出していましたが、残念ながら指名漏れ。やはり厳しいですよね。
そんな中、聖光学院から八百板卓丸選手が育成枠ながら指名をして頂きました。本当に嬉しいです。彼は地元福島第三中学校の出身で、軟式の出身。兄飛馬も春夏と甲子園を経験しており、兄弟で甲子園出場を果たしたことになります。でも、入学した時に、彼がドラフトにかかるような選手になることを予想した人は、間違いなくゼロだったでしょう。
投手志望でしたが、今一つマウンド上でも自己表現が出来ず、なかなか結果も出ない。そこで外野手に転向して、から徐々に頭角を現してきました。でも、2年生のBチーム時代も身体能力は高いものの、まだまだ。それが2年秋にベンチ入り、正選手となると最後のひと冬で大きな成長ぶり。大きな大きな成長をしてくれました。
自分の可能性はどれ位あるのか・・・。誰も分かりません。でも、最近、自分の可能性を自分で閉ざしている若者が凄く多い。もっとやれば、可能性あるのになあ~、なんて思うことも多くあります。何ていうのか、やっぱり与えられることが当たり前になっているっていうか、もう満足しているっていうか。勝手に限界を作っちゃっている。そんな感じがするんですよね。
成功の反対は失敗ではなく、妥協だ!!って私はよく言うのですが、でも、成功だの失敗だの言う前に、チャレンジをしない。チャレンジしなければ、成功も失敗もないわけです。
人間はどれだけ本気でチャレンジできるか。これが一番大事。本気のチャレンジをしていけば、その分苦しさも伴うけど、でも大きな喜びに繋がるかもしれない。失敗すれば、本気な分悔しさも大きいし、辛いけど、でもそれが次の大きな飛躍に繋がっていくのだと思います。
卓丸は決して派手な男じゃないし、特別な力を持っていたわけでもない。どちらかと言えば、どこにでもいる選手です。でも、地味な努力、積み重ねによってここまできた。入学時は彼よりも目を引く選手はいっぱいいた。でも今そんな彼がプロの道に進もうとしている。
痛快じゃないですか! 嬉しいじゃないですか! ウサギとカメならば間違いなくカメの歩みをしてきた卓丸よ!!より厳しい世界になるけど、脇目も振らず、まずは野球に打ち込み、自らの手で可能性を切り拓いていって欲しい!! 卓丸は人の役に立つ仕事に就きたいと、消防士を志望していたけど、プロ野球は多くの人に夢や希望、感動を与えることのできる職業だ!!
自らの可能性・・・。それを切り拓くのは、「自分」です。そして、それを可能にするのは「本気のチャレンジ」です。皆さん、八百板卓丸の応援宜しくお願い致します!!