いやぁ~、今朝の風は凄かったですね~!!私は今日、目覚まし時計よりも早く、風が窓に当たる音で目が覚めました。ドン、ドン、ドン・・・と、風が止めどなく吹き荒れる嵐のような目覚めに驚く中に、もう一つ違う音が聞こえてくるのです。ザァッ、ザァッ、ザァッ・・・という音。普段聞きなれない音がするので、何の音かと思いカーテンを開け外を見てみると、強風が吹き荒れるなか、寮の生徒が一早く起き、身をかがめながら一生懸命雪かきをしているのです。誰に頼まれたわけでもないのに、自ら自主的に取り組んでいる光景に胸が打たれました。今年一番とも言えるほど寒い朝ではありましたが、その生徒達の姿に心温まる想いとなりました。ニンマリしながら東の空を見ると、朝日が雲を真っ赤に染めて昇っていくのです。人間には吹かすことができない風や光を放つこともできない中で、大自然の中に生かされている有り難さに感謝の一念を感じるばかりでした。雪が降り風が吹いたことにより、感じることができた生徒達の想い。冬という寒い季節があるからこそ感じることができた太陽の恵み。目の前に起こる全てが必然であり、必要であるからこそ現れる出来事に人はベストを尽くすからこそ、成長を感じさせられるのだと思います。
学校に来てみると、寮の生徒だけでなく自宅生も懸命に雪かきをしていました。どうやら昨日のうちに雪かきをしようと計画をしていたようです。生徒達は冷たい風に吹かれながら汗をかき、他の生徒に元気よく挨拶をしているのです。誰かの為に汗を流す。人の力を合わせ困難を解決する。自然の中から学ばせてもらってます。
そして、多くの生徒は強風により電車がとまり、通学の手段を遮断されました。機械科などの生徒は、本日ガス溶接の検定もあったため、なお大変なことだったかと思います。しかし、考え方を変えてみると、電車が普通に動くことがどれほど有り難いことなのかということに気づけませんか?電車が動くのが当たり前なのではなく、電車が動いてくれるから私たちは平穏に暮らせて貰えているのです。
震災があった時、我々は生まれて初めて命の危機を感じました。水が出ること、食事があること、電気・ガス・ガソリンがあること。失って初めて苦しみの中から本当の有り難さを感じることができました。あの教訓を忘れてはならないし、後世まで受け継がなければならないと思う一日でした。生かされている全ての恵みに感謝!感謝!!