この詩を読んでみてください。
よいことはほとんどすべて、逆境を通してやってくる。
過去を振り返って私は思う
すべての悲しみは役に立った
心の痛みが消えたとき、
私はその前よりも強くなっていたのだから。
まさにその通りだ。人間は自分に試練を与えるときに強くなる。
逆境には人間を強くする働きがある。
人間は向上するために挑戦を受けて立たなければならない。
逆境こそがその挑戦者なのだ。
この詩を読んだとき、私は自分の弱さを実感させられた。それと同時に昔を思い出した。
それは、高校時代の部活動で全国大会出場がかかった大切な試合の一週間前に、共に同じ目標を持って頑張っていた心友が亡くなった。
私たち同級生は大会どころでは無いと思っていた。しかし、今さら棄権することは出来ない。そんな悲しみの中試合に臨んでも勝てるわけがなく、散々な試合だった。
私たち同級生は、ショックの大きさに引退することを考えていた。しかし、監督から『亡くなったやつのためにも、インターハイに行こう。バレーが本当に好きだったあいつのためにも、ここでバレーを辞めるわけにはいかないだろう。』と言われた。確かのそうである。バレーが好きでやりたいのに思うようにやれないまま亡くなってしまった心友がいるのに、バレーをすることを辞めるわけにはいかない。と思った記憶がある。そこからは自分のためというよりも、亡くなった心友のためにも・・・という気持ちが強かったと思う。
インターハイ予選の結果は・・・というと、優勝することは出来なかったが、その年勝てば、10連覇となる高校の10連覇を阻止することが出来た。連覇を阻止した瞬間は自分が強くなれた気がした。
こんな経験をしながらも、少しの逆境が訪れると、そこから逃げたくなる自分が居る。これからはもっと、逃げることなく挑戦していきたいと思う。