朝晩と寒暖の差が激しくなり、体調を崩されている方はいませんか?少し前まで、残暑が長く、うだるような暑さの日々が続いておりましたが、何か最近は秋を通り越して一気に冬に近づいているかのように感じます。
さて、私は98名の寮生を預かっている舎監を勤めさせていただいております。そこで、一番神経を尖らせるのは、この時期の過ごし方です。集団生活であるため、インフルエンザや感染性胃腸炎などの感染症にかかる生徒が出ると、昼夜関係なく病院へ搬送をしたり、保護者との連絡などのやりとりに慌てふためくものです。そのため、生徒たちには食事前のうがい、手洗い、消毒の3点セットは必須とさせております。もちろん、寮で生活している生徒たちは、野球部をはじめとする運動部に所属する者ばかりですから、自分の体調管理ができない選手がスポーツをする資格がありません。我々が神経を尖らせるよりも本人の自覚の問題です。
例年、この時期は感染症に悩まされますが、不思議な傾向があるのです。それは、レギュラー選手と呼ばれる立場の者やその座をおびやかす位置にいる者、チームの中心選手と呼ばれる選手は、100%と言っていいほど、かからないのです。食べているものや生活環境は全く一緒のはずなのに、かかる生徒とかからない生徒に分かれるのです。当然、その差は「意識」でしかありません。実際に昨年なんかは、4人部屋で生活していて3人がインフルエンザに感染していく中、かからなかった1人は学年を代表するキャプテンでありました。レギュラー選手やチームの中心選手と称される選手は、日々の生活の中から己の中での緊張感を保ち、責任感が強く、隙がないため菌さえもよせつけないのでしょう。モチベーションが高く、自己暗示能力等、様々な要素が備わっているのですね。そういう生徒は、春先からの活躍に繋がっているように期待します。
さて、今年の寮生は、どのようにこの時期を過ごすかが楽しみなものです。みなさんも体調管理には、くれぐれもお気をつけくださいね。(Y・I)