トイレットペーパーの若者がおりました。おろしたてで丸々としております。
「自分はみんなのために一生懸命生きるんだ。」
若者は希望に満ちあふれておりました。
しかし、たてづつけに人がやってきて紙を使ってしまい、あっという間にやつれた老人になってしまいました。
「なんということだ。一瞬のうちに老人になってしまった。」
老人は自分の人生の短さを嘆きましたが、
「でも、役に立った長さはみんなと同じだ。」
と、自分に言い聞かせました。
この文章を見てどう思ったでしょうか。ひとつの事柄には、いろんな価値が存在します。
例えば1kgの金塊は、お金に換えると膨大な額の数字になりますが、漬物石として使うと、1kgの重さの価値しかありません。
価値をはかるのには、いろんなものさしがあるということです。そして、その時もっと大事なことは、どのものさしをあなたが選び評価するということなのです。
本 「プチ哲学」 より