新しい1年、新しい学期が始まりました。
みさんはどのような思いをもってこの学期を始められたでしょうか。
思えば、昨年の3学期の最後に、大きな災害に見舞われたのでした。普通とはちがう1年をみなが過ごしてきたと思います。
新しい出発を目の前に控えた3年生だけでなく、新しい学年に進む前の1,2年生も、この3学期を、新たなスタートの準備期間として、大切に過ごしてもらえたらと思います。
これまでは震災への対応に追われ、精一杯だったかもしれません。これからもそうかもしれません。でも、自分はこれからどう歩んでいくか、を考える始まりにしたいものです。
ところで、私の自宅は東京都町田市にあるのですが、新宿や町田の駅周辺を歩くたび、新しい飲食店ができていて驚きます。魅力的に見えるお店には一度は入ってみようと思うたちなので、福島暮らしをしていなかったらダイエットには成功しなかったでしょう。
この年末にも、大学時代によく行った、渋谷にあった熊本ラーメンのお店の新店が新宿に出ており、行ってきました。しかし、その隣の店がまたおいしそうで、年明けに食べに行きました。
「新しい」はわくわくの素です。
あちらでもこちらでも、新しいことが起こり、喜びに満ちた年になることを期待します。そして、私たちのために、新しいことを行ってくださるのは、神さまです。私たちの力はかぎられていても、私たちを愛してくださるお方には力があります。
▼見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。わたしは荒れ野に道を敷き、砂漠に大河を流れさせる。(イザヤ書43章19節)
荒野や砂漠にいると、ずっとこのまま何も変わらず、いつまでも寂しく、乾ききったままだろうと思えてくるでしょう。しかし、そこに水が流れ、道が整えられて多くの人がにぎやかに往来するような、そんな日が来る、いや、その兆しはもう見えている、という言葉です。
神さまが私たちの人生に、福島に、聖光学院に、新しいことを行ってくださることを信じ、新しい学期を、希望を持って始めていきましょ。(辻)