前回(11月)私はこのブログに、大学進学のマネープランに関して「支出の内訳」について書きました。今回は、費用をどのように工面すれば、大学進学とりわけ親元を離れての下宿生活が可能なのかを、本校でマネープラン講習会をお願いしたファイナンシャルプランナーの新美昌也氏の投稿記事をもとに紹介します。大学在学中の支出については、前回紹介しましたが、実は入試から入学手続きまでにおおよそ100万円が必要になります。では、どのように100万円を高校3年生の秋までに用意すれば良いのか。①まず財産状況を把握し、支出の傾向を知る。②節約を考える。つまり支出の傾向から、不要な支出を減らす。③収入を増やすことも考える。家庭の状況や雇用状況にもよるが、パートに出る方法もある。④節約や収入増を図っても不足する分は、お金を借りる。入学前に借りられるもののひとつとして「国の教育ローン」があります。例えば、教育ローンの借入金100万円・返済期間15年の場合、在学期間中は元金据え置きで利息のみの約2400円、卒業後は毎月約9000円の返済となる。入学後の奨学金の代表的なものとして「日本学生支援機構の奨学金」がある。奨学金も借金になるので抵抗を持つ家庭も多いと思うが、今や3人に1人は奨学金を受給しているので、特別なものではなくなっている。借入月額10万円・返済期間20年で、返済月額は約2万7千円となる。ちなみに、返済は親・子のどちらでもよいが、法的には「国の教育ローン」は保護者、「日本学生支援機構の奨学金」は学生本人に返済義務がある。新美氏は、「奨学金の借入をする際には3つの大前提がある」と強調する。それは「勉強・卒業・就職」の3つで、最終的には「就職」が最優先事項となる。「借入をする以上、大学を卒業して就職して返済を行うこと、これが大前提。卒業・就職をするには、しっかり勉強しなければいけない。このことを、子供がわかっていなければ、借入はしないこと。就職状況が厳しいのは確かだが、実際に就職できている学生はいるわけで、そういう学生は大学のときにしっかり勉強しているものです。」就職が最優先事項となると、必然的に大学・学部選びも変わってくるかもしれない。その学部・学科が自分の興味や目的と合致し、卒業まで学び続けられるところか。就職率はどうか。就職支援は充実しているか。こうした要素が、より重要な判断材料となってくるからである。 By MTYK
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