本日は校内弁論大会の予選がありました。各弁士ともこの日のために練習に励み、それぞれが立派な主張を繰り広げていました。
今大会は、震災のことについて論じている人が多かったように思います。もう二度と起こって欲しくないあの大きな悲劇から、生徒たちは様々なことを学び考えさせられたからでしょう。
私自身もいろいろなことを考えさせられました。当たり前のことが当たり前じゃない。普通の生活ができることが何よりの幸せだということ。最近、本当にそう感じています。
また、人の優しさをこんなに感じられたことはありませんでした。私の地元は沿岸部の方にあります。幸いにして家族や家は無事でしたが、知人やその家族で残念ながら亡くなってしまった人がいます。家が流されてしまった友人もいます。実際に地震後の光景を初めて目の当たりにしたとき、涙が出てくる思いでした。そこにはテレビで見ただけではわからない何かがありました。自分が過ごした町が瓦礫の山だらけになってる。家々が建っていたはずの場所には何もなくなっている。こんなことを思ってはいけないと思いながらも、復興なんて無理だと思ってしまった自分がいました。震災から2ヶ月間、何かできることはないかと考えながら、私はずっと何もできずにいたのです。
ある日、地元のホームページを見ていると、ボランティア募集の広告が目に入りました。これだ!と思い、先日のゴールデンウィークを利用して、ほんの数日ですが地元でボランティア活動をすることにしました。
当日、ボランティアセンターに行くと、受付開始前から行例ができていました。自分もその列に並びながらふと駐車場に目をやると、県外ナンバーの車が多く見られました。関東地方や北信越ナンバーなどなど。聞いたところによると、九州の方から来られた方もいたようです。また、作業中には関西弁を話している団体さんもいました。
私の地元は人口1万人にも満たない小さな町です。そんな町に全国各地から多くの方々が手助けに来てくれている状況に私は本当に感動しました。全くの見ず知らずの人たちのために手を差し伸べることはなかなかできないと思います。連休にはいろいろな計画を立てられたはずなのに、あえて被災地のために汗を流しに来てくれるなんて…本当にありがとうございます!
このような心の温かい人たちがいれば、絶対に復興できると今では確信しています。
まだまだ長い道のりになりますが、私も微力ながらこれからもお手伝いできればと思っています。
みなさん、がんばっぺい!!!