首里城の見学が終わると、ホテルに向かい、チェックインです。今日のホテルは「沖縄レインボーホテル」。早速生徒達は食堂に集合し、豪華夕食に舌鼓みです。
今日の夕食はこんな感じ。う~ん贅沢!!
さあ、そして、午後8時からはこの修学旅行最大のイベントと言っていい、元ひめゆり学徒隊の島袋淑子さんの講演です。今日朝が早く、皆疲れていたので、ちょっと心配はあったのですが、そんなことはどこ吹く風。それだけ島袋さんの話はリアリティがあり、引き込まれる内容。
島袋さんは、その苦しい体験談を、戦後40年が経つまでは一切話さなかったそうで、ひめゆりの資料館が出来たことを境に、「私達がこの悲惨な戦争の話しをしなければ!」という気持ちで、講演を始めたそうです。
当時のマスコミは軍に支配され、情報操作がなされていて島袋さんら学生達は、戦争の状況をよく把握していなかったこと、戦争を軍隊と軍隊の争いで、学生や民間人には関係のない話だと思っていたこと、しかし、実際の沖縄戦は、軍人も民間人も関係ない無差別攻撃だったこと、ひめゆり学徒隊が両手のない人・足がない人の手となり、足となり懸命に働いたこと、本当に生々しい当時の負傷兵とのやりとりのこと、そして目の前で人が死んでいくこと・・・。この平和な日本で、そしてこのきれいな沖縄でそんなことがあったのか・・・と深々と考えさせられる話しが次から次へと出てきました。平和とは、人の命とは・・・。
島袋さんは最後に「人の優しさは平和につながる。人間の命の尊さを是非分かってほしい。皆さんも苦しいことがこれからたくさんあると思うが、命だけは大切にして欲しい。そして、生きる勇気を、誰かのために生きることをということを大切にして欲しい。」とメッセージが送られ、1時間20分の講演は終了しました。
講演終了後、生徒会長の秋葉涼太君(2年普通科進学コース 松陽中出身)が御礼の言葉を述べ、その言葉に島袋さんが涙する場面も。そして同じく生徒会の赤間理奈さん(2年普通科進学コース 野田中)が花束を贈呈し、貴重な時間は幕を閉じました。
今日、この時間を過ごしただけで、もう沖縄に来て良かったなと感じました。明日は、そのひめゆり平和祈念館からの行程となります。今日の話しの後ですから、きっといい「平和学習」になるでしょうね!!
それでは、修学旅行1日目、これで幕を閉じます!!