陸上競技部の1年生の一人に電気工事士1種の国家資格取得のために毎日、放課
後に課外を受けるため部活動の練習に途中から合流する生徒がいます。
彼は、既に2種の資格を取得しましたが、その時も夏休み前の課外や夏休み中の補
習のために十分な練習ができませんでした。当然のことながら、新人大会の結果も思
わしくありませんでした。そんなことから、公式戦は既に終了しましたが来シーズンに向けて、課外で不足している練習を少しでも補うために朝練をすることとしました。
本校は、毎日8時15分に全校礼拝を行っているため朝練の時間は短時間で限られ
てはいますが10分でも20分でも朝早く起きて体を動かすことに重きをおいて取
組んでいます。彼は、毎日40分以上もかけて通学し、時には眠そうな顔で遅れてく
ることもありますが彼なりに頑張っています。勿論、その陰には朝早くから食事の準
備やらでご協力いただいている御家族の姿があるはずです。当然のことながら感謝の
気持ちを持たなければなりません。
また、彼の練習に付き合ってくれている一人に怪我のために今シーズンは殆ど試合
に出場できなかったチームメートがいます。大腿二頭筋の怪我のために下肢を使った練習はできないので自分のトレーニングのためというよりも彼のために協力していると言っても過言ではないでしょう。
「支えられている人だけでなく支えている人にとっても、この朝練習はきっと素
晴らしい実を結ぶと信じたい。」と陸上競技部の顧問の先生は言っていました。
体育館では、陸上競技部以外にもサッカー部やバレー部の生徒も毎日朝練をしてい
る姿が見られます。刺激になるだけでなく、見ているだけで朝から清々しい気持ちに
させてくれます。
若者がスポーツで汗を流している姿は、実に清々しい・・・