「世界の松下電器」。松下幸之助氏を知らない人は恐らく、ある一定の年齢以上ならいないでしょう。この名言は、その松下幸之助氏の言葉です。
「我々は、我々のために仕事をするというだけの範囲では、力強い要求が生まれて来ない。また、そういうことでは成功しない。だから、“われ、人、ともに繁栄する”ということの確信がなければいかん。われのみの繁栄するというような状態において、仕事というものは栄えることはないと思うんです。」
松下氏はこう語っておられます。あれほどの大企業に成長させた創業者が、このような考えのもとに立脚していたというのは、驚きでもありますね。
松下氏は「ともすると、人は自らの幸せを願うあまり、他人を尊ぶ気持ちを疎かにしがちです。しかし、自分だけの幸せというのは本来ありえない」と訴え、「他に奉ずる程度が大きいほど、他から多く奉じられる」とも説いています。
われのみ成功するという状態は本当の成功とは言えず、人に幸せを与えることから出発することが真の成功、真の繁栄につながると、松下氏は考えていたのです(PHP総合研究所)。
この言葉、我々は肝に銘じなければなりません。自分だけよければいいのではない。人間は幸せを追求して生きていきます。でも、それは、自分だけの幸せを追求することとは違います。大きく捉えれば、社会全体が「幸せ」である中に生きる自分もまた「幸せ」であることが大事なんですね。
となれば我々も自分さえよければいい、という考えは捨て、せめて自分の周りにいる人を幸せにするようにするにはどうすれば良いか、と言う事を考えていくことが大切だということになりますね。きっと自分の周りにいる人が「幸せ」であるならば、自分もまた「幸せ」なれるということですね。
「われ、人、ともに繁栄する」…ぜひ覚えておきたい言葉です!!(Yokoyama)