大阪府高槻市の淀川堤防で4月、女性の遺体が見つかった保険金目当ての殺人死体遺棄事件、東京江戸川区のタクシー運転手強盗殺人未遂・・・・お金目当ての事件が毎日のように続く嫌な現代ですが、以前に私が体験したことと聞いたことを書きたいと思います。
12年前に先輩の先生から「貧乏で、家が古くて壊れていでも清潔に掃除が行き届いていて、隅に小さな一輪挿しに花が飾ってあるような家庭は、心はとても裕福で幸せな家庭である」とよく聞かされました。そんな中、大学時代の同級生の家に招待されたときです。山形の田舎町にとても古い家が数件建ち並ぶ中、一際古い家が彼の家出した。しかし、玄関を開けると、土間や床板がとても手入れされ清潔さを感じました。床板は古くから雑巾がけをしているせいかとても深みのある色とつやがあり、毎日清掃されているのがわかりました。茶の間には大きな花瓶には満開の桜の枝、鉢植えには胡蝶蘭が飾ってあり、とてもきれいに感じました。先輩の先生の話と合致することがあり、この事を言っていたのかと思いました。
その大学の友人は、とても明るい性格で、誰とでも分け隔てなく接することができる。また、人の話をよく聞くことのできる人で、誰からも好かれていました。その家族も皆同じようにとても表情が明るく、笑顔の絶えない家族でした。そんな生活風景を見ると、確かに家は古く、大学も奨学生として通っていた彼は、貧乏であったと言える。しかし、心は誰よりも裕福で、一緒にいるものまでが楽しく幸せな感覚にさせるものを持っていた。
何かと暗い話題が多いこのごろ。事件のほとんどはお金に執着するから起きているような気がします。確かに生活するのに最低限のお金は必要です。しかし、楽して得たお金や一攫千金は人の心を不幸せにします。不景気がいまだに続く日本ですが、心だけは幸せでありたいと思います。
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