NEWSにも掲載されましたように、本日2次入試が行われました。合否の発表も16時に行われ、晴れて合格の通知を受けた受験生の皆さん、「本当におめでとうございます。」皆さんが4月の入学式の日に本校の制服に身を包み、晴れやかな笑顔で登校してくる日を心より楽しみに待ちわびております。
しかし、そうは言っても当の本人からすると複雑な思いかもしれませんね。受験期間中は第一志望の高校に合格するために、ただひたすら勉強を積み重ねてきたのですから。合格発表の2日後に再受験しなければならない受験生の気持ちを考えると、本当に胸がつまりそうな気持ちになります。
でもそれは、「不幸なこと」なのでしょうか。考え方によっては180度変わる発想になるかもしれません。今一瞬、「目の前にある事実」は確かに打ちひしがれる痛烈な思いかもしれませんが、これも全て「縁」だと考えればどうでしょうか。出会うはずのない不思議な「縁」がそこに誕生するのです。もし合格していれば、4月から一緒に生活を送るであろう「友人」とも「学校の先生」とも「部活動」など、あらゆる全てのことと出会うことはできないのです。手前味噌の話になってしまいますが、本校においては、その出会うべき対象となる宝物が数多くあると自負しております。過去に野球部の生徒で第一志望の進学校を受験したものの、不合格となって本校に入学してきた生徒がいました。彼にとって一番の願いは、本校に来ることではなく、第一志望に合格することだったと思います。入学最初の頃は、自分の思いに相反する環境に嘆いていたことでしょう。「俺の人生はこんなはずじゃなかった」「別にここに来たくてきたわけじゃね~よ」たぶん、不平不満の嵐だったのではないでしょうか。失敗した時、言い訳をそこにぶつけるしかないのですからね。しかし、大事なのはその環境を嘆き、悲観することではなく、その現状をどう受け止め、自分がいかに変わるかだと思うのです。プライドの塊だったその生徒もようやくそのことに気づき、変わらない現状をただ待つのではなく、自分が変わることによって目の前に起こる世界が変わるのだと考え始めたとき、彼にとっての世界が大きく動き始めたのです。結果、その彼は東北を代表する「センバツ大会」のメンバー入りし、球児が夢見る聖地「甲子園」のグランドに立つことができたのです。
彼にとって「高校受験」は、「失敗」だったのかもしれません。しかし、彼の考え方、物事の捉え方が変わったことによって、最大級の「成功」を掴むことができたともいえるでしょう。これは彼がスーパースターだからできたことではなく、ちょっとした考え方を変え、そこで生まれる「縁」を大切にしたからできたことなのです。もし、今あなたの目の前に困難な壁があるとしたら、それは今までのあなたが積み重ねてきたものの集合体です。幸せな思いを実感できているのも、全てあなたが積み重ねてきたもの。未来は自分次第で良くも悪くも大きく変わるはずです。そして、本校はそんな自分を変えるヒントをたくさん与えてくれる環境にあります。
本校に入学してくる皆さん、入学される日を楽しみに待ってますよ。(Y・I)