私の名前にもある「恵」という字。
分解すると上の部分は、紡錘にまぁるくまぁるくふっくらと絹糸を巻きつけたものを表しているそうです。下の部分は心臓の形をあらわしています。
古代の人々は、肌触りのよい絹をふっくらと丸く巻きつけたような心の在り方、またそれで相手の心を包み込むような心の状態をもって「恵」という漢字にしたそうです。
自分の「恵まれた人生を」と思って名づけられたのだろうと思っていましたが、漢字本来の意味は「恵まれる」ではなく「相手を包んで恵みを与える」というもの。漢字の意味を知って改めてその奥深さに感動します。それと同時に自分の名前の意味を知り親に感謝する気持ちになりました。
さて、1年生はただ今学年閉鎖中ですが、来週の書道の時間にはこんな漢字の奥深さについて少し話ができたらいいなと思います。療養中の人は早く元気になってくださいね。
追記
以前「愛」の成り立ちについてこのブログで紹介しました。
ちなみに「恋」は…
もともと恋の上部「亦」は「糸言糸」と書きその下に「心」を書いていました。
「糸糸」は絡み合いもつれ合った糸を表し、「心が複雑に乱れて思うように言葉にできない」という意味です。恋い慕うきもち、大切に思うい気持ち、優しさ、片思い。やきもち…さまざまな感情が入り混じって言葉にできない。まさに恋心を表していますね。現代用いられている「亦」の部分は「二つある」という意味を表します。漢字においては「ふたまた」も現代の恋の形を表すとしたら、それもまた奥深い解釈になるかもしれませんね。
(chi)