先週の土曜日(4/25)に保護者会総会・公開授業が行われたため、お子さんの学校生活を一目見ようとたくさんの保護者の方々が学校に来てくださいました。駐車場に停まる車を見てみると他県ナンバーの車も多く見られ、遠い方で5~6時間の移動時間をかけて参加していただけた方もいたようです。本当にありがとうございました。
現在、本校の寮には野球部をはじめサッカー、ラグビー、卓球と総勢85名が寮生として生活を送っています。中学校まではやることのなかった洗濯や掃除、お風呂洗い、ゴミ捨て(野球部においては背番号縫い)など、あらゆる全てのことを自分たちでやらなければならないのです。若干15歳の少年が親元・故郷を離れ、自分の目標を叶えるため、志を高く持ちながら日々、自己鍛錬に励んでいる姿があるのです。
しかし、子供たちだけが大変なわけではありません。右も左もわからない我が子を手離す親さんの心中を察するとかなりの覚悟が必要とされたかと思います。実際、入寮の際には、子供の前では明るく笑顔を振る舞っていたお母さんが、車の窓を閉めた後、下を向き涙をこぼされている姿は、今でも強く目に焼き付いています。
新入生のある生徒がこんな思いを私に話してくれました。「自分は正直、中学校時代、親に反抗ばかりして迷惑ばかりかけていました。何か言われると『うざく』感じて、ついつい無視してしまう自分がいました。『悪いなぁ~』と思いつつ・・。しかし、今、親の有難みを強く感じます。離れて気付くのって遅いと思うのですが、今は心から親に感謝しています。」見た目はそんなことを言う感じではない子なので驚きましたが、「素直な気持ちを手紙に書いてみたらどうだ。」と私が言うと、彼は「はい。」と頷きました。
彼が手紙を出したかどうかは聞いてませんが、彼の中には一生忘れる事の無い「親に対しての感謝」の気持ちが刻まれたのは確かです。親と子の「深い絆」。
まもなく、母の日ですね。いつも自分の気持ちを素直に表現できない人にとっては絶好の機会(チャンス!!)。プレゼントも嬉しいけど、みなさんの素直な思いが一番じゃないかな。
お母さん、「産んでくれて、ありがとう。」
お父さん、「いつも家族のために働いてくれて、ありがとう」 ( Y.I )