7月26日に開成山球場で開催された第96回全国高等学校野球選手権福島大会決勝戦は、9回二死から4点差を追いつき、延長11回にサヨナラ勝ちをおさめました!!
試合は日大東北のプロ注目右腕大和田啓亮君と準決勝で好投した聖光学院の2年生右腕今泉慶太君の先発で始まりました。試合は初回裏に聖光学院の3番打者栁沼健太郎君のタイムリーヒットで動き出します。
2回表日大東北高校は、先頭打者が四球で出塁し犠牲バントで走者を進めると、7番打者のタイムリーですぐさま同点に追いつきました。ここで聖光ベンチは先発の今泉君からエース船迫大雅君に継投、しかし連続ヒットで満塁にされると、二死後2番打者のサード強襲ヒットで逆転されてしまいました。
3回、4回と両チーム無失点となりますが、5回表日大東北がタイムリーで加点すると、それ以後は完全に日大東北ペース。6回には大和田君に本塁打を許し、7・8回も1点ずつを追加され、試合は2対6で9回裏に突入しました。
8回まで大和田投手に9安打を浴びせますが、タイムリーは初回の栁沼君と6回の高野光輝君の2本のみ。要所を締められ、完全に土俵際に追い込まれました。
その9回、先頭の代打山口優君がサードゴロで倒れ一死、しかし続く代打石垣光浩君がショート内野安打で出塁すると、1番八百板卓丸君が三遊間を破るヒットを放ち、大逆転の足がかりを作りました。2番藤原一生君はショートゴロで倒れますが、追い込まれた二死後3番栁沼君が初球をレフト戦へ起死回生の2塁打を放ち、2人の走者が相次いで生還しました。これで一気に球場の雰囲気が変わり聖光学院の反撃ムード。そんな中4番安田光希君が右中間へ大三塁打を放って1点差に詰め寄り、迎えるバッターは5番伊三木駿君。同点か、それともゲームセットか。この究極の場面で伊三木君はライトへ弾丸ライナーの打球を放ち、奇跡の同点劇となりました。
相手の勢いもこれで減退、4番手投手の佐藤翼君が10回、11回としっかりと抑え、運命の11回の裏を迎えます。先頭の八百板君が失策で出塁すると、2番に入っている佐藤翼君の送りバントが内野安打となり、サヨナラのチャンスを迎えます。ここで打撃絶好調の栁沼君がレフトオーバーのサヨナラヒット!!球場は興奮の坩堝となり、聖光学院が8年連続11回目の甲子園出場を決めました。
感動的な優勝シーンとなったこの試合、本当に見事な逆転劇でした。応援して頂いた皆様、本当に有難うございました。野球部の選手の皆さん、甲子園でも県大会同様頑張ってください!!