本日福島市音楽堂において芸術鑑賞会を開催しました。福島市音楽堂は1984年に福島県内では数少ないコンサートホールの一つで、全国的に見ても特に響きの豊かなホールでクラシック音楽を中心として多くの演奏会に使用され、最近では合唱コンクールにも用いられているホールです。
まず、本校の名物の一つハンドベル部が約30分の演奏を行いました。一般生徒は普段学校の礼拝堂などでしか聞く事のないハンドベルの演奏。やはりこういったホールで聴くと趣がかなり違いますよね。そして10時からはヴァイオリニスト千住真理子さんの演奏となりました。
千住真理子さんは、2歳3ヶ月から鷲見三郎氏にヴァイオリンを習うと同時に奥裕子、鷲見康郎両氏に師事しました。11歳より江藤俊哉氏に師事しました。小学校低学年まではほとんど練習をせず、コンクールに出ることもなかったのですが、1972年、第26回全日本音楽コンクール東京大会小学生の部で第2位を受賞。翌1973年、同コンクール東京大会、全国大会小学生の部で第1位を受賞されました。1975年、第1回NHK若い芽のコンサートでNHK交響楽団と共演し、12歳でプロデビューされました。1977年、15歳の時、第46回日本音楽コンクールを最年少で優勝し、1979年、17歳の時、第26回バガニーニ国際コンクールで最年少で入賞しました(第4位)
また、音大へは進学せず慶應義塾大学文学部哲学科に進み、20歳の時には「天才少女」と呼ばれてきたストレスなどから、ヴァイオリンから離れ、全く楽器に触れることもなかったが、2年後にはプロへの道を志しました。現在はコンサートやリサイタルの開催、テレビやラジオの出演の他、エッセイの執筆なども手がけ、幅広い分野で活躍しています。(Wikipedia引用)
そして千住さんのヴァイオリンは誰もが知る名器、ストラディヴァリウスで、「デュランティ」の愛称で知られており、ストラディヴァリウスが製作してすぐにローマ教皇クレメンス14世に献上されました。その後200年間フランスのデユランティ家に所蔵され、次いでスイスの富豪の手に渡り約80年の時を経て、演奏家のみを対象とし売りに出された時に、千住の手に渡ったいう名器です。千住さんは、「私の今から先の人生すべてを、音楽にかけても足りないくらい」と語るほどです。
前置きが長くなりましたが、千住さんの演奏は一言、「本当に素晴らしい」ものでした。なかなか聴く事の出来ないこういった演奏を聴き、心が洗われるとはまさにこのことか、と感じるほどでした。千住さん、本当にありがとうございました!!