インタビューシリーズ、今日は3年情報電子科藤原祐介君(福島四中出身)です。藤原君は本校工業系学科が推進する全国工業校長会主催の全国ジュニアマイスター顕彰制度で本校初の「ゴールド」に到達しました。卓球部の部長を務め、文武両道を実践。そんな藤原君に、資格取得の事を中心に聞いてみました!!
藤原君が、ジュニアマイスター顕彰制度を知ったのはいつですか。
「はい、2年生の4月でした。工業科生が礼拝堂に集められて、その時に知りました。プリントを渡され、いろいろな資格がのっていて、どれをとったら何点とか、そんな感じで説明を受けました。私は1年生の時に、計算技術検定やラジオ音響技能、硬筆書写、漢字検定などを受けていたので、自分の持っている資格の点数を調べて、シルバーまであと何点だとか、友達と話していた記憶があります。」
1年生から結構積極的に資格試験を受けていたのですね?
「はい。でも、1年の時は全員受験なんていうのも結構あったので、僕だけが特別だったわけではありません。最初はあんまりジュニアマイスターのことは意識していませんでした。ジュニアマイスターを意識したのは、電気工事士第2種の資格を取得してからです。2年生の初めに、この資格を取っておけば、就職にはかなり有利と聞いたので、これだけは絶対取りたいと思ったんですね。この資格は難関ですので、結構勉強はしました。それで、なんとか取得できたんですが、そうしたらあともう少しで"シルバー"に手が届くことが分かって、どうせなら到達したいと。ちょっとやる気になっちゃいました」
電気工事士第2種は難関と言われましたが、勉強も大変だったのでは?
「そうですね。実は試験の時期がインターハイの県大会と重なっていたんです。私は卓球部に所属していたので、両立は大変でした。試験前の補講は毎日16:00前から17:00まで。それから練習が20:00までで、帰宅するのが21:00。食事をとって入浴するともう22:00ですから、そこから家でも少しずつ勉強はしました。」
大変な努力だったのですね。
「でも、試験に受かったのは自分の力と言うよりも、補講をして下さった先生方のおかげだと思っています。分かりやすく要点をまとめて頂いて、どんどん合格に向けて突き進んでいるのが実感できました。補講を受けているうちに、今まで分からなかった問題が嘘のように解けるようになっていったので、絶対合格するぞという意欲が湧きましたね。」
インターハイの県大会はどうなったんですか?
「その時の記憶はちょっと…(笑)。でも、資格試験が郡山であったのですが、終わったらそのまま高速バスで大会会場の会津に向かったのは覚えています。郡山のターミナルで、どのバスに乗ればいいのか、少し迷ったので、余計に覚えていますね(笑)」
さて、その後資格取得の意欲はますます湧いていったんですね。
「そうですね。次の挑戦した大きな目標が電気工事士第1種。もうこれは取るっきゃないって。第2種が難関なら第1種は超難関です。全国で3万人位受検者がいるんですが、もちろん高校生以外も受験して、合格率は25%位。内容も格段に上がっていましたし、やっぱり補講を頑張って、部活もやって。でも、第1種も部活の新人戦と重なっていました(苦笑)。さすがにこの時は大会は捨てました。部活の監督が小川伸治先生と言って電気科の先生ですから、凄い応援と理解を貰っていたんで。小川先生様々です。私にとっては小川先生は良き理解者です。でも試験が終わって自己採点してみたら、2問足りなくて…。もう落ちたと思いました。」
でも結果は合格だった!?
「はい。家に通知が来るんですが、封を開けるときはもう落ちたと思ってますから結構乱暴に開けたんですね。そうしたらなんと合格!! この時の試験は例年より難しく、ボーダーが少し落ちたんですね。もう嬉しくて。この時は笑いが止まらなくて…。母に、あんたおかしくなったんじゃないの? って言われたんです。それ位、笑いが止まらなかったです。すぐ、小川先生にも電話したんです。」
その後も、ゴールド目指して資格挑戦ですね。
「はい。もうこうなってくると、目の色が変わります。貪欲になりました。でも、結構プレッシャーでした。第1種でシルバーに届いたんですが、その時に新聞社に取材を受けて、先生もゴールド間違いなし、なんて言うもんですから。受けられる資格もだんだん減ってきますし…。とにかく受けられるものはどんどん挑戦しよう! って思いました。」
それでゴールドに到達しました。
「到達した時は、ホッとしました。プレッシャーから解き放たれたみたいな(笑)。でも今思うと、シルバーからゴールドのために受けた資格が就職に直接つながったような気がします。中でも工事担任者という資格をとったのが大きかったです。ちなみに、この時も部活の大会と重なっていました(笑)。実は僕、卓球部のキャプテンで。大会前の大事な時期に練習に出れない時もあったので。でもその代わり、もうこれ以上勉強できないって言う位やりました。」
就職はどこに決まったんですか?
「NTT-MEです。他の所も考えていたんですが、一番行きたい所から不況の影響か求人票が来なかったんですね。困って担任の先生と相談して決めました。この会社は通信設備に関する仕事をします。NTTのグループ企業ですし、やりがいを感じます。やっぱり資格取得を頑張ったから、この会社に内定できたと思います。面接でも資格の事を聞かれましたし。就職しても、会社内外の資格があるらしいので、積極的にチャレンジしたいです。」
藤原君はなんで聖光学院に入学したの?
「私は、中学時代卓球一筋でした。聖光は卓球が強いし、いい監督(小川先生)もいる。親は私立でお金もかかるし反対していたんですが、とにかく卓球やりたい!! っていう気持ちを伝えて、強引に聖光の受験を決めました。入学して部活に入ったら凄い充実したんですね。入って良かったなって。でも、少し経って自分の中に疑問が出てきました。これじゃあ、中学校時代と同じじゃんって。親も授業料とか大変だし、やっぱり自分も部活だけじゃくて、勉強も頑張って恩返しがしたいって思うようになってからです、勉強を始めたのは。」
中学校時代の成績は?
「160人中120番位。悪かったです。中学校の時はテスト期間中も卓球やっている位だったんで。いいわけないですね。」
今卒業間近ですが、高校生活を振り返ってどう感じますか?
「私の人生が変わったのは聖光学院に入学してからです。よい先生方との出会い、そして両親のおかげです。聖光学院は私にとっては理想です。まずは卓球が充実した環境で出来て最高! って思いましたし、先生方もみんな優しい。資格以外の授業も分かりやすいですし、中学校時代苦手だった英語も理解度が上がりました。今は聖光学院にきて後悔はありません。」
ちなみに資格は何個くらいとったの?
「全部で20個くらいです。ホントに良くやったと思います。」
最後に福島四中をはじめ中学生や後輩にメッセージをお願いします。
「そうですね、必要なのはやる気と貪欲さです。やっぱり、何事にもやる気がなければいけないし、好きな事だってやる気がなければ中途半端で終わってしまいます。やる気があれば、欲が出るっていうか。中学校時代の自分は無気力でした。卓球だけできればいいやって。でも、高校に入って就職の事なんか考えると、やっぱりいいところに就職したいって思うじゃないですか。それも欲ですよね。だから、自分も勉強や資格取得に努力出来たんだと思います。聖光学院は、新しいものを見つけられる環境があると思うんですね。先生方もよくサポートをしてくれますし、いい学校だと思います。ぜひ、聖光学院で新しい自分を見つけて欲しいです。ほんと、勧めたいです、この学校!」
藤原君、ありがとうございました。藤原君が2年生の時からジュニアマイスターに力を入れている本校。ゴールド第1号が藤原君でした。インタビューをして、このジュニアマイスターはどうやら人を「やる気」にする力、魅力があるようですね。授業内の勉強で資格取得を出来るカリキュラムも組んでいますし、部活生も安心です。詳しくはパンフレットをご覧ください!! (パンフレットはHPのトップからダウンロードできます。)