今日は3年機械科A組の津田侑一郎君にインタビューします。津田君は、クラスでも成績優秀、委員長を務めるなど中心的存在。しかし、中学校時代はそうでもなかったそうで、今の姿は努力の賜物!!なのです。是非お読みください!!
卒業を間近に控え、今の心境は?
「高校生活が楽しかったので、正直言って卒業はあまりしたくないです。しかし、福島キヤノンという大企業に就職できたので、誇りを持って頑張りたいと思います。」
高校生活はそんなに楽しかったですか?
「授業も先生方が楽しい先生ばかりだったので飽きることもなかったですし、休み時間やもちろん行事なんかもたくさんあって、充実していました。」
津田君は機械科でしたよね。
「はい。機械科A組でした。機械科では設計や工作、原動機生産システム、実習など、他の学科とは違うカリキュラムが多数あります。私は、子供のころからモノ作りが好きだったので機械科を選んだのですが、実際入学してみて、最初思っていたより深みがあるというか、色々な取り組みをしていたので、本当にいい勉強をしたと思います。機械科の先生は、みんな丁寧に教えてくれるので、その点でも良かったですね。」
なんで聖光学院を選んだのですか?
「私は、専願で受験しました。中学校時代の成績は…もう最悪! 英語と社会が特に苦手で、一桁をとったこともある位で…。クラスでも下から数えた方が早かったです。」
えっ!? 津田君は中学校時代そんな感じだったの!? (私は授業を2年間受け持っていたので、信じられない!!)
「本当です。中学校時代は凄い自分に甘くて、自宅での学習なんか全くしなかったんです。入学前に、このままじゃマズイな、と。高校卒業したら就職したいと思っていたので、まず勉強を頑張らないと! って考えたんです。高校では機械科ですし、みんな一からのスタートじゃないですか。だったら、最初っからしっかりやろうと。ですから、授業なんかも中学校時代より数百倍っていい位集中して受けました。そういう意識でやろうとしたら、聖光の先生はみんな面白いんですね。授業も分かりやすいですし。だからいいスタートを切れたんだと思います。」
さて、それで高校初めての中間試験、結果は?
「この試験は、最初の試験でしたから、ホントに勉強しました。もう、メチャクチャやりました。中学校の時とはもちろん比べものにならない位に。そうしたら、なんとクラスで1番とっちゃったんです。もうこれは自分でもびっくり。親も目を丸くしていました。でもこれで自信になっちゃったんですね。あとは、この成績落とすわけにはいかないって思って頑張りました。」
津田君は資格取得も頑張っていましたよね?
「入学の頃から就職を意識していましたから、資格は数多く取ろうとは思っていました。先輩からもそういうアドバイスも貰っていましたし。 資格は今全部で10個くらいは持っています。」
資格を取得するのは大変ではなかったですか?
「そうですね。普通の授業プラス資格の勉強ですから。とにかく、定期試験の成績はキープしたかったですし。でも資格の中には授業の中で対応できるものもありますから、とにかく授業に集中です。足りないところは補講がありますから、それに出席していました。担当の先生方もみんな声をかけてくれたので、励みになりました」
部活は入っていましたか。
「1年生の時はテニスをやっていたんですが…。腰を痛めて退部することになってしまいました。部活は出来れば続けたかったんですが。でも、怪我ですから仕方ないって割り切って、アルバイトを始めました。アルバイトは近くのヨークベニマルでレジの仕事をしました。これは1年位やりました。私は、結構人見知りだったんですが、接客業のアルバイトをして、初対面の人と会っても普通に話せるようになりましたし、そういった面では良かったですね。」
では、就職の事について伺います。就職のことを入学前から意識していた津田君ですが、実際の活動を始めたのはいつ頃でしたか?
「もともと大企業に就職したい!!って願望があったんです。ずーっと勉強も頑張ってきましたし。3年生のはじめ頃でしょうか、担任の先生から"福島キヤノン"はどうだ? って紹介されたんです。福島キヤノンは有名で大きな企業ですから、えっ!? って思ったんですね。逆にちょっと大きすぎる!! 自分で受かるのか!? とかなり不安になりましたが、せっかくここまで頑張ってきたんだから挑戦してみよう!! と思いました。」
受験先の目標が明確になってからはどんな取り組みをしましたか?
「まずは進路指導室に通って、福島キヤノンを知ろうということでホームページや企業案内を見て勉強しました。昨年度の求人票から試験はSPIから出題されることが分かったので、まず問題集を購入しました。これは毎日勉強しました。やらないと受かんない!! と思っていたので。それと、過去の先輩の受験報告書を参考に、傾向と対策を掴みました。」
まさに努力の賜物ですね! 実際の試験当日はどうだったですか?
「ありがとうございます。試験当日はもう緊張して。前日から緊張感が続いていたんです。張りつめた感じというか。ですから、試験が終わったらもう脱力感に襲われました。でも試験は、ちゃんと出来ました。SPIの問題集と同じような感じの試験内容ですから、自信を持てる出来でした。やっぱり勉強をやっていて良かったと思います。面接も試験官が凄く親しみやすい感じの方だったので、緊張しながらもしっかり受け答えできたと思います。」
それで合格通知が来て…
「はい! 担任の先生から内定の話しを聞いて、すっごい嬉しかったです!! すぐに両親にも報告しました。両親も本当に喜んでくれました。その日の夜はお祝いで外食!! しかもお寿司でした。嬉しかったんで格別の味でした。高校生活で頑張ってきて良かったって実感できた瞬間でした。」
今、聖光学院での3年間を振り返っていかがですか?
「自分でも中学校時代とは比べものにならない位頑張ってきたと思います。そうして、就職も福島キヤノン㈱に内定を頂きました。この聖光学院に入学して、自分は本当に変わったと思います。中学校時代の友人と会っても、お前変わったな~って。成績ももちろんですけど、クラス委員長なんかもやったので、自分自身凄く積極性が出てきていたんで、友人にもそんな印象を持って貰ったんだと思います。聖光学院は、環境がいいです。私にとっては自宅から近いですし、教室は冷暖房完備で常に快適。さっきも言いましたが、先生方も面白くて、授業も楽しいです。ですから、本当に聖光学院に入って良かったです。」
最後に醸芳中学校はじめ、後輩の皆さんにメッセージをお願いします。
「中学校生活で自分を甘やかしている人もいると思いますが、聖光学院に来れば自分を変えるきっかけを貰えると思います。集中できる環境もあります。ぜひ、聖光学院に入学して頑張ってもらいたいですね。絶対後悔しないですし、自慢できる母校になると思います!!」
私は津田君のクラスの授業を2年間受け持ちましたが、中学校の時の成績が悪かったのには驚きました。津田君は入学前から就職を意識して、自分を変えようという強い気持ちで頑張ってきたのが、今回のインタビューでよくわかりました。人間はみんな大きな可能性があります。その可能性を、自らの努力で広げていった津田君に、心から拍手を送ります。津田君!、卒業して就職しても自分を成長させようという謙虚な姿勢を失わずに、頑張って下さい!!