巨人ファンの皆様、心中をお察しいたします・・・。
たった今、この「先生のひとりごと」をアップしようと思い、インターネットを開いたところ、「巨人13連敗 ワースト記録更新」という見出しがありました。
今日書こうと思った内容を変更し、ふと浮かんだ内容を書きたいと思います。
巨人をこよなく愛する方々にとって連日の敗戦は、ストレスが溜まるような日々が2週間以上続いていることと思われます。
実際に、球場へ駆けつけた巨人ファンでさえもスタンドの一角で自軍への悲痛なメッセージを横断幕に掲げ、選手を奮起させているようです。
その横断幕に書かれているメッセージを見た時、ある出来事を思い出しました。
1996年5月9日、近鉄バッファローズと福岡ダイエーホークスの試合後に起こった事件です。
この試合にも敗戦し、9勝22敗とダントツの最下位に沈むチームのふがいなさに怒ったホークスファンが、王監督率いる選手が乗るバスを取り囲み、生卵をフロントガラスに投げかけた。
投げられた卵の数は約50個。
その場で20分以上も立ち往生し、バスが球場から出られなかった。
今年、WBCの監督を務めた小久保監督は、当時をこう振り返る。
ファンから加熱過ぎるほどの状態であったにも関わらず、王監督はどっしりと構えて絶対に動じなかったらしいのです。
それどころか、
「この人達こそが、真のホークスファンだと選手に訴えた」
と言う。
選手は、王監督の姿勢にリーダーの後ろ姿を感じたと言う。
世界のホームラン王として君臨した王選手の凄さはもちろんであるが、
この発想や受け止め方があったからこそ、「世界の王」と言われた証なのだろう。
その事件から20年。今、ソフトバンクは首位争いに毎年絡めるようなチームに成熟している。
あの「生卵事件」と「王監督の人間的な器」がなかったら、ここまでのチームに成長していなかっただろう。
巨人ファンのみさなま、愛する自軍への想いはわかります。
目先の1勝にこだわらず、
「最愛なる巨人のため」に、今我々にできることは何かと考え、温かく見守ることが
真の応援団ではないでしょうか?