宣誓
今日、ここに大会が開会されること、野球ができることに感謝します。
7月6日、記録的な豪雨が西日本を襲いました。多くの命が失われ、今も被災されている方々もいます。亡くなられた方々に哀悼の意を表します。
私の地元は(広島市安芸区)矢野です。7日の朝、私が見た景色、矢野が矢野でなくなったように感じました。
とにかく行動せずにはいられませんでした。その中でどうにもならない無力感も感じました。今なお困難な状況にある仲間もいると思います。
しかし、私たち一人ひとりにとって、選手権大会は、一回きりのかけがえのないものです。どんな状況も克服し、それを乗り越えて挑戦します。それが野球だから。
その積み重ねが100回目を迎えました。
今回は、私たちの成長、私たちの闘う姿を見てもらう大会です。被災された方々に勇気と力を与えられるように全力でプレーします。
家族、指導者、チームメート、私たちを支えてくれた全ての人々への感謝を胸に、がむしゃらにプレーすることを誓います。
平成30年7月17日
広島県立安芸南高等学校野球部主将 田代統惟
被害の大きかった広島で行われた高校野球夏の大会開会式の選手宣誓です。
心を打たれますね。当時の我々がそうだったように、球児たちは様々な想いを胸に戦っているのです。
本校の野球部も甲子園を目指して戦いの真っ最中です。もちろん勝って欲しいですが、これは野球だけではなく、すべての競技のすべての選手が様々な想いを胸に戦っているのです。
被災地の厳しい状況にある選手達、思いのたけをすべて表現して、全力を尽くし、出し切って欲しいと願っています!