5年ぶりのセンバツが決まりました。
なかなか秋の東北大会では勝てず、悔しい思いをしてきました。
毎年毎年、挑戦し続けていますが、やはり勝負の世界は厳しいもの。何度も跳ね返されてきました。
それはそう。一生懸命やっているのはうちだけじゃありませんから。
そんな厳しい戦いの中、今年は手ごたえがあった。それも一年前から・・・。
このチームはいい歩みをしてきました。一番大きいのは、見てくれの力云々ではなく、様々な問題を自分たちで解決できること。自己解決力があるんですね。それが、例年のチームよりも出来るようになるのが早い。
秋は戦力、夏は総合力って思っているのですが、秋はどこもまだチームが出来ていない。だから、「力」というのが勝負を決める要素としては大きい。でも夏は、その力を封じる手立てをどこも作ってくる。だから力だけでは勝てない。プレッシャーの量も多いですしね。
そんな中、私は秋も「総合力」で勝負できるチームを目指しています。そういう意味で、今年は手応えがあった。その根拠はチーム力です。「今年神宮に行けなかったら(東北大会優勝できなかったら)、今のやり方ではもう無理だ」と本当に思っていましたから。もちろん力も付きましたし。
Bチーム時代は勝てない時期も続いたのですが、それも選手達が真剣に物事を考えていた証拠だと思います。逃げないで、本気で怖くなって、迷って。ある選手は「野球をやるのが怖いです」と私の前で涙を流すくらいでした。それだけまじめだし、真剣だった。逃げる事はいくらでもできたわけですから・・・。
そんなチームがセンバツの舞台に立つことが決まりました。5年ぶりの春、私の誇った「あの頃」はもう過去。ちょっと寂しい部分もありますけど、それを土台にして暴れまくって欲しい。「夏への通過点」なんて思わず、これで終わりなんだ!くらいの気持ちで勝負に挑んで欲しいですね。
開幕まであと2か月。まだまだチームは伸びると思います。感動の東北初制覇、神宮での悔しい経験、そして新たな歩み・・・東北の代表校として恥じない戦いができるよう、しっかり精進します!