日本一を目指す、と公言した春のセンバツでしたが、非常に厳しい戦いになってしまいました。
開幕試合を引き当てた今大会、開幕戦はよく戦ったと思います。しかし、正直なところ不安だらけでした。昨秋の東北大会優勝、非常に勇ましく戦ってくれました。歴代の中でも有数のチームと言っても過言ではありませんでしたが、この春、選手たちは非常に迷っていました。
「秋の残像」・・・正しいかは分かりませんが、昨秋のイメージがあまりに強く、「秋のように」「秋のように」のと思いすぎていたのかも知れません。もちろんミーティングではいつも確認してはいたのですが、沖縄キャンプあたりから思い通りにならない状況に、焦りもあったのだと思います。
今日の試合も序盤の大量点に、やはり焦りがあった。好投手相手に、フライアウトが18個(犠飛・ライナー含む)。試合前には今日のポイントはフライアウトを9つ以下に抑える事と確認をしてました。しかし、結果は倍の数。これでは勝てません。試合中にも全く修正が出来なかった。技術的にも精神的にも未熟であったと言わざるを得ません。投手陣もエースが万全でない中、ある程度失点は覚悟していましたが、9失点した1・2回で四死球が5つ。うち死球が4つです。内角を厳しく突くのは常套手段ですが、意識過剰になっているのが明白。これも心の問題だと思います。
心を最も大切にしてきたはずの聖光学院が心で崩れた。そこが一番問題です。ご支援、ご声援頂いた方々には大変申し訳ない結果となってしまいました。その予兆は大会前からあったのですが、修正できなかった。それが敗因です。
甲子園はそれにふさわしいチームが出場するもの。だからウチは選ばれた。でも、それにそぐわない野球しかできなかった。
もう一度やり直しです。一から、いやゼロからのやり直しです。再び甲子園に呼ばれるような、それにふさわしい姿を取り戻すべく、いや創り上げていくべく、やり直しです。
最後に、ご支援、ご声援頂いた皆様、本当に有難うございました。 <了>