今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう
人に見られたら
なんていわれるかひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか
わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えたほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、
たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ
これは、ニュージーランドに広く伝わる、子育てに奮闘するお母さんを励ます詩の和訳です。心の余裕を無くしたお母さんの心に「それで大丈夫なんだよ」と優しく語りかける詩は、英語圏の多くのお母さんの心のバイブルに刻まれているほどに有名なものなんだそうです。
5月14日は「母の日」です。子育ては大変。特にお母さんは大変です。私たちは、そして君たちはこうやって育てられた。そして「今があります。5月14日、そんな「感謝」をお母さんに伝えたいものですね!