4回連続で富山キリスト教会のホームページから・・・
<サンタクロースってほんとうにいるの?>
赤い帽子と赤い服を着た、真っ白なひげを伸ばしたおじいさんが、クリスマスの前の晩、空飛ぶトナカイのそりに乗ってプレゼントを届けにやってくる……。こどもたちは楽しい夢にワクワクですね。
サンタクロースのお話のもとになったのは、3世紀終わりごろ、小アジヤのミュラ(トルコ南西部)に実在した、ニコラウスという司教だと言われています。
貧しい人や困っている人たちを助ける慈悲深い人だったようで、こんなお話が伝わっています。
ミュラの町に3人の娘のいる家族が住んでいました。その家はたいへん貧しく、娘を身売りしなければならないほど、お金に困っていました。そのことを知ったニコラウスは、その夜、こっそりとその家に金貨を投げ込みました。娘は売られずにすんで、家族は助かったというお話です。
彼は死後、聖人とされ、聖ニコラウスと呼ばれるようになりました。
ニコラウスのお話が、時代を経るうちにいろいろと変化を重ね、現在のサンタクロースになりました。
赤服、白ひげのちょっと太ったおじいさんというイメージは、1800年代後半のアメリカの漫画家が書いたイメージから始まったそうで、1931年、コカ・コーラ社がキャンペーンに用いたことから、世界中に広まったそうです。
「サンタクロースって、本当にいるの?」
保育園児の娘の質問には、まずは「いる」と答えます。
さらに、ニコラウスのお話をしたうえで、「・・・だから、人を思いやる優しい心を持つなら、だれもがサンタになれるし、君だってサンタになれるんだ。そして、それこそ神様が私たちに願っておられることなんだよ」と話しています。
プレゼントをもらうことはとってもうれしい幸せなことですが、誰か他の人の幸せのために私にも何か出来ることはないかと考えて、そしてプレゼントを贈る側の人になれたなら、それはもっとうれしい幸せなことだと思うのです。
幼いこどもたちにとって大切なのは、自分のためにプレゼントをしてくれる人がいる!という喜びを経験すること。そして、その喜びを体験した上で、今度は自分も自分以外の人を喜ばせる人になるってことではないでしょうか。
4日前から始まった「クリスマスシリーズ」。今日はサンタクロースのこと。知ることで親しみが湧く。ふ~ん、そういうことだったんだ!
今年のクリスマスは、ちょっと例年と違う感覚で迎えられそうな気分になってきました!