さあ、いよいよです。というのも明日はこのブログお休みします。さすがに朝6時に球場入りですから、明日は対戦校の最終チェックなど入念にしたいので、時間がないかな、と。読者の皆さんすみません。
今、オリンピックの卓球女子、福原愛さんの準決勝が終わりました。昨日まで圧倒的な強さで勝ちあがった福原選手ですが、中国選手の圧勝。これ、福原選手が弱いのか、いや、違いますよね。中国選手が強すぎる。何をやっても返される。裏をかいてもそのまた裏を突いてくる。勝負の世界にはこういうこともありますよね。ここまでくると、どの選手も必死に努力した選手ばかり。それでも通用しない世界がある。福原選手は本当に悔しいでしょうが、それでも福原選手が否定されることはありません。高校野球は非常に注目度が高く、様々な批評がありますが、皆精一杯努力してきています。様々な評価はあるでしょうが、我々が相手をリスペクトして戦っているように、高校野球を観る多くの方々も、そういった目で選手を見て頂けると嬉しいな、と思います。
さて、今年のチームですが、ここ数年の中では一番力がなかった。うちは秋の大会が終わると「学年別」でチームを作る時期があるのですが、正直頭を抱えたものでした。突出した選手がいない、どこを軸にチーム作りをしていくべきか。熟考して出した結論が「原点回帰」。とにかく聖光学院が駆け上がっていった頃を思い出し、チーム力、組織力、目に見えない力を追及していこう。そう選手に話してチーム作りをしてきたチームです。
選手はこの3年間で力をつけてくれました。努力を重ね、甲子園まで辿り着いた。明後日の初戦、選手達は甲子園球場で暴れまわってくれると信じています。派手な試合は出来ないかもしれませんが、粘り強く、しぶとく戦って欲しいと願っています。そのための調整はしっかりできたと思います。
常々選手達に言うのですが、負けるのであれば「力負け」でなければならない。あそこをこうしていれば、あそこであんなプレーがなければ、緊張して力を出せなかった・・・。これは悔いが残ります。3年間しっかりと段階を踏んで力をつけて、本当に「いいチーム」になった現世代だからこそ、その歩みをすべてぶつけるような、そんな戦いであって欲しいと願います。
相手のクラーク国際も3年前たった9人の部員でスタートし、3年で甲子園に出場。凄いことです。彼らには彼らの歩みがあります。そして我々にも尊い歩みがある。それをぶつけ合うのが明後日の試合です。勝ったから肯定され、負けたから否定されるわけではない。福原選手も同じです。今日の負けで福原選手の努力は否定されるものではありませんよね。
聖光学院を応援してくださる皆様、選手達は全力を尽くします。どうぞ、熱いご声援をよろしくお願い致します‼