聖光学院で働き始めて初めて作った試験問題を、いま、採点しています。
最初なので、どのような問題にしようかたくさん悩みました。
「苦手なんですよね~」という生徒が多かったので、それを踏まえて作成しました。
まだ全員分採点したわけではないのですが、びっくり!
私の予想よりもはるかに出来が良い!…大変失礼しました。
がんばって勉強してくれていた人が、こんなにたくさんいたのだと思うとすごく嬉しいです。
逆に、結果が振るわなかった人に対しては、やる気を起こすような働きかけが足りなかったのだと反省もしています。
高校時代の私は、勉強嫌いでやる気のない人間でした。
「入試で使わない科目の勉強ってなんのためにするのかわからない」と、常に思っていました。「こんなに色々な科目を勉強して、いつ役に立つのだろうか」と。
高校を卒業して7年が経ちました。
今の私は、旅が好きです。
相部屋になった外国の方ともっと色々なことが話したい。
だから、英会話の授業をちゃんと勉強しておけばよかった。
あと、7年前はテスト範囲のひとつとしてしか考えてなかった「源氏物語」に最近はまりました。
現代語訳なしで読めてもっと面白く感じるだろうな。
だから、ちゃんと古典を勉強しておけばよかった。
仕事では表計算ソフト(エクセル)をよく使います。
(理系のくせにパソコンは苦手ですが)式をたてるときに苦労することが少ない。
やっぱり、数学を勉強しておいてよかったな。
もしもタイムマシンがあったら、視野の狭かった高校時代の自分に会って
「何の知識が役に立つのかわからないから、選好みしないで、興味を持ってたくさんのことを勉強してね。」と伝えたいです。
私の教えている「数学」が、みなさんの将来、いつどのように関わるかは、その人の選ぶ道によるのでわかりません。
もしかしたら、お父さんお母さんになって「わからないから教えて~!」と子どもに言われたときに役に立つのかも。
みなさんの将来にどのように関わるかはわからないけれどそのときに活きるような「心に残る授業」ができるように、私も勉強していこうと思います。