NEWSでもアップされておりますように昨日、入学式が行われました。262名の新入生を迎え入れ、新しい聖光学院の歴史を切り開いてくれると期待します。
そして、午後からは、入寮式が行われました。学校関係者、部活動顧問、舎監、保護者の方々に見守られながら、新井秀校長先生より入寮を許可されました。晴れて入寮を許可された新入生を代表し、前田秀紀君(東京都小金井市立南中卒)が入寮生の挨拶を行いましたので記載させていただきます。
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本日、私たちは晴れて聖光学院高校に入学し、寮生として入寮を許可していただくことができました。心から喜びを感じるとともに、今日という日を迎えられましたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちは聖光学院寮・瀬上寮で寮生として生活をさせていただくことになります。学生の模範となるよう努め、先輩方や先生方にご指導いただきながら、一日でも早く聖光学院の生徒としてふさわしい人間になっていきたいと思います。
しかし、時には慣れない環境にとまどい、辛く、泣きたくなるときもあるかもしれません。そんな時は、原点に立ち返り、聖光学院高校に来た意味を考えると同時に、私たちの背中を押してくれた両親の想い、そして、目には見えない大きな力によって、何か大きなことを成し遂げるために集められた仲間達とともに力をあわせ、お互いに支えあいながら生活を送っていきたいと思います。
そして、お父さん、お母さん、今更ではありますが、お二人の偉大さが今始めてわかりました。正直、今までは全ての事が当たり前だと思っていました。お母さんの美味しい手料理や家族の笑顔、たわいもないことで言い合いになってしまったこと。今考えると、どれも幸せなことだったのだと感じさせられます。
今まで何不自由なく生活を送ることができ、好きな野球もさせていただき、私のわがままでこうして伊達の地で生活をさせてもらっていることが、どれほど凄いことなのか、学ぶことができました。
その感謝の想いを胸に私たち48名は、ここ聖光学院高校で立派に修行を重ね、一人の人間として成長することを約束します。これから私達が進もうとする道は決して穏やかな道ではないと思います。しかし、いかなる時でも感謝の気持ちを忘れることなく、自分自身を磨けるよう一生懸命取り組んで行くことをここに誓い、入寮生誓いの言葉とさせていただきます。
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立派な挨拶でした。若干15歳の少年が自分自身の人生をかけて、親元を離れ、夢を実現させようと志す想いと、本当はもっと長く自分のもとで一緒に生活をさせたい両親の想い。両者の想いが錯綜する中で決断しなければならない現実。ご両親も苦渋の決断だったのではないでしょうか。しかし最後、交錯する想いは、ただ一つ。息子の成長だと思います。
初心を忘れず、立派な男となってくれることを心より期待しております。Y・I