小春日和といえるような温かな日が続いたと思ったら一転、本日聖光学院は横なぐりの雪に見舞われています。
私の机からも窓外に西から東へと飛んでゆく雪が見えています。(私自身が「窓際」というわけではないのですよ!)
そんな寒そうな冬景色の中をじっと目をこらしてみていると・・・・・・。
まだまだ小さくてしっかり堅かたく閉じているけれど、確実に枝先に桜の蕾。
灰色の重々しく冷たい空に向かって、吹き付ける冷たい雪にも負けず、まっすぐに小さな拳を伸ばしているようです。
実はこの桜の樹、本校の創立時に植えられたもの。もとはもっとあったのですが、震災後の耐震工事や駐車場の造成などで伐採され、たった1本残ったのがこの樹なのです。
残ったといっても枝や根のあちこちが伐られ、また根の南側はコンクリートブロックで固められてしまっています。
こんなに過酷な状況なのにあきらめずに蕾を付け、ひっそりとでも丁寧にしっかりと春を待っています。生きているんだなぁと感動させられます。
物言わぬ植物たちに生命の強さを教わります。
もうすぐ節分、これからもっと小さな春を見つける心のゆとりをもって生活したいものです。