進学コース1.2年生全員が、11月15日に実施される「語彙・読解力検定」にチャレンジします。語彙力は教科内容理解の「土台」となるものです。ところが、国語はもちろん、それ以外の教科でも語彙力の不足が、学習の壁になっている状況があります。具体例をあげます。日常的な言葉を知らないことが、学習の妨げになっている。言っていること、書いてあることが理解できない。調べたこと経験したことをレポートにまとめられない。ニュースや新聞による情報収集が困難。認識できる社会の範囲が狭く、将来像が貧困になりがち。社会や進路を、身近なこと、自分のこととして考えにくいなどです。
逆に言えば、語彙力を養うことは、どの教科においても内容理解をスムースにする効果があると考えられます。本校でも、読書の奨励、新聞の書き写しといった語彙力・読解力の指導は継続的に行っています。しかし、すぐに効果が表れにくいという側面があり、マンネリになりがちです。検定という客観的な指標を定期的に挟むことによって、目標が明確になり、学習にリズムが生まれることを期待しています。
言葉は、世界を知り、自分を表現するための土台となるもの、高校で学ぶ内容を身につけるために不可欠なものです。生徒のやる気や理解が言葉に妨げられることなく、そのまま学びに結びつくように、語彙・読解力向上の指導に力を入れていきたいと考えています。
by Y.K