孔子が貫いたと言われる道を紹介したいと思います。
それは「忠」と「恕」の心です。
「忠」という漢字は「心」の上に「中」があると書く。つまり、自分の思いに迷いがないということである。
憂患の「患」はその反対である。「心」の上に「中」が2つある。中心が2つある。中心が2つあるから、何が正しいのか分からず、不安になっているのだ。選択肢が複数出てきたときに、何が正解か悩むことがあったりする。これも、確実な中心がないから迷うのだ。
生きることも同じことで、心の中に一つの中心がないと、重要な選択肢の前で逡巡(なかなか決心がつかずにためらうこと)してしまうのだ。
「恕」という漢字は「心」の上に「如」があると書く。
心が他人の如くなること、つまり他人の心を理解し、苦痛を理解し、望むことを理解することである。共感能力とも言える。
自分の思いに迷いをなくし(忠)他人に共感する(恕)この2つが孔子の教えの核心部分である。
分かってはいても簡単に出来ることでないですね。こういう心を持てるようにしていきたいと感じました。