暑い! 暑い!! 梅雨だというのに、雨も降らずに気温上昇。そんな中、今日は恒例の弁論大会がありました。各学年の予選を勝ち抜いた9名の弁士が、全校生徒の前で堂々と自分の意見を述べました。
優勝したのは2年情報電子科の伊藤志帆さん。2年前の東日本大震災を警戒区域となった浪江で被災し、その避難生活の苦しみ、そして出会いについて語ってくれました。伊藤さんが最後に言った「中学校のみんな、ありがとう。そして聖光学院のみんな、これからもよろしく!」の言葉に、感動しました。
東日本大震災は、多くの別れを生み出し、そして出会いを生みました。二度とあの惨事は起こしてはならない。それは共通の願いでしょう。でも伊藤さんは言います。「あの震災が私を変えた」と。苦しみも、悩みもあったことでしょう。それでも前向きに今を生きる伊藤さんに、私たちは何か大きなものを学ばせてもらったと思うのです。
起こしてはならない悲劇。それでもそこに生まれた出会いに感謝し、前を向いて生きる。福島、いや東北にはそうやって強い心で生きている人たちがいっぱいいます。人は一人では生きていけない。もう一度、自分の周りにいる当たり前の存在に、心から感謝しよう!!