NEWSでも書きましたが、本日学生野球協会の優秀選手に選出された小澤宏明君が授賞式に臨みました。
この小澤という男、筋の通ったいい男です。3月11日の東日本大震災以来、野球部の歩みがこの震災とは切り離せないものになりました。「震災を背負う、福島を背負う」。福島代表として全国大会に出るということは、特に昨年の夏は特別。注目も浴びるし、我々は「背負う」とはどういうことか、いやいや、そもそも「背負う」ことなんか出来るのか・・・。いろいろなことを自問自答しながらチーム作りをしてきました。
その中で、主将として夏を迎えた小澤宏明という男。本当に素晴らしい男です。チーム一、自分に厳しい男です。これもNEWSで紹介しましたが、夏の暑い日にも部屋のエアコンを一切使わなかったそうです。「被災者の方々を想えば、震災を背負うなんて言っておいて、エアコンなんて使っている場合じゃない」というのが彼の想い。そんなに無理しなくていいんだぞ、と言っても一切スイッチを入れることはありませんでした。
皆さん、どう思いますか? 私は彼を凄いと思います。なかなか出来ないことですよね。そんな選手がチームを引っ張っていたからこそ、今年のチームは凛々しく仕上がったのだと思います。引退してからも一切生活が乱れることなく過ごしている3年生。週2回、自主的に集まってミーティングをし、そのうちの1回は環境整備に精を出す3年生。「特別な夏」を戦った3年生は、今もあの時と同じように「普段通り」の生活を送っています。
我々指導スタッフは、本当にいい選手、そしていい生徒に恵まれてグラウンドに立てていると思います。感謝、感謝です。小澤、今日は本当におめでとう!! (YOKOYAMA)